音の波紋を、雷へ第二章【イナズマイレブン】 (ページ41)

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◇ 御影専農戦 06 ページ41

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試合再開。
雷門イレブンが攻め上がろうとするも御影専農は相変わらずパスをまわすだけだ。

一方、御影専農は監督の富山から指示が出ていた。
その内容は雷門イレブンにダメージを与え潰せ、という内容。

「監督、しかし……私のプログラムにラフプレーはインプットされていません、作戦の変更をお願いします。」

「何を言う！？お前たちに意見する権利など無い……実行しろ、勝利への数値をあげるために…潰すんだ！！」

「ですが……」

そんのやり取りをしている時、雷門陣営ではゴール前に立っていた土門が円堂の方へ振り向いて「どうする？俺も上がろうか？」と問いかけていた。

「クッソォ……、攻めてこないんじゃ、ここにいても仕方ない！！」

──────── そして、円堂は何と守っていたゴールから走り出した。
これには一同驚愕を顕にする。

〈なっ、なんとォ！？キーパー円堂がゴールをがら空きにして、攻撃参加ーーーー！？〉

ゴールキーパーが攻め上がってはいけないというルールはないので、一応反則ではない。
けれどゴールをがら空きにするのは相手に特大なチャンスを与えるのと同じだ。

あまりにも予測不能な展開に、土門は慌ただしくゴール前に立ちAは顔を引くつかせる。

「こんなのアリ…、マジでアイツ…読めな過ぎ……！」

そんな間にも円堂は攻め上がり、遂にはゴール前へ。普段ゴールを守っている円堂が御影専農の選手を越えここまで攻め上がれたのはイナビカリ修練場にて特訓した結果とも言えるだろう。

「行くぞぉぉぉおおお！とらあああぁああ！！」

「何故だ…、！？君のシュートは…、データに無いッ！！」

驚愕を顕にしながらもシュートに反応し、しっかりキャッチする杉森。
そして至極納得出来ないという顔で円堂に問いかけた。

「何故お前が攻撃に参加する！」

「点を取るために決まってるだろ！それが『サッカー』だ！！」

「えんどぉーー！早く戻れ！！」

「にっひひ！久しぶりのシュート、楽しかったぜ！！！」

染岡の声を受けた円堂は自陣へ戻っていく。

「理解不能だ……」