◇ 御影専農戦 03 ページ38
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〈これも止めたぁ――――！！凄いぞ杉森！！〉
「不可解だ…シミュレーションでは『シュートポケット』で対応出来ていた…、これはセンサーのトラブルか？」
拳を握ったりしながら呟いている杉森の元に、Aが足を進める。
「不思議そうな顔をしてるね。そんなにシュートポケット以外の技を使った事が理解できない？」
「神童A…雷門の実力はデータ共に完璧に把握済みだ。データの中では君たちのシュートはシュートポケットで全て対応可能だった。」
「なのに、何故…って感じ？言ったじゃんサイボーグくん。『雷門イレブンは他のチームには滅多ないモノを持ってる』ってさ。」
「それが何なのか、データデータ言ってる自分なりに考えてみないとね。」と言いながら去っていくA。
その背中を杉森はただただ見つめていた。
続いて御影専農中の選手が攻め上がる。マックスがスライディングを仕掛けるも難なく交わされる。
「ディフェンス囲めー！！」
円堂の声が飛び、ディフェンス陣は囲むも別にに上がっていた選手へパスされる。
そしてシュートを放たれ、円堂も飛び上がって止めようとするが。
〈これはシュートでは無い！！サイドから上がってしていた下鶴へのパスだァーー！〉
「何っ─────ッ�� 熱血パンチ �瓠�！」
下鶴のシュートを辛うじて反応し弾く円堂。
だがその弾いたこぼれ球を山岸にヘディングシュートされ、得点を重ねられてしまった。
〈決まったァ――――！決まってしまったァ！御影専農、これで一点先取！〉
「クッソォ……！！」
円堂がフィールドに膝をつき、悔しげに拳を叩きつける。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月10日 14時
