◇ ついにファンが… ページ24
⚡️
「よーーし！行け行け！左だーーー！！！」
野生中との試合を見事勝利を納め勝ち進んだ雷門イレブンはいつものように河川敷で練習をする。
円堂が染岡が放ったシュートを熱血パンチで跳ね返すと、河川敷の橋に集まっていた男女から「おぉ……」と声が上がっていた。
その見慣れぬ様子に、みんなも話し出す。
「なんか最近、ギャラリーが増えてないか？」
「そうでやんすねぇ……」
「どうしたどうしたー？動き止めるな！」
円堂が駆け寄り声を掛けるが、それを他所に風丸は手を頭に当てながら「もしかして、遂に出来たのか？」と声を放つ。
円堂が何が出来たのかと問う。
「俺達のファンだよ！」
「「「えええーーー！？」」」
「ファン……！俺達に……！？」
円堂はつい最近まで弱小だと小馬鹿にされ続けていたため、ファンという存在ができて涙ぐむ。
その様子を見ながら、Aは呆れていた。
「ねぇ、豪炎寺。あれって絶対……、」
「ああ、偵察だろうな。」
「だよねぇ。」
「そのうちテレビの取材とか来ちゃったりして」などと興奮するメンバー。
そして円堂は拳を上げて意気込んだ。
「さあ！練習練習！必殺技にもっと磨きをかけるぞーーー！！！」
皆が円堂の声に返事を返すと、河川敷のグラウンドへ高級車が突っ込んでくる。それは見慣れた夏未の車で、中からは夏未が出てきた。
「必殺技の練習は禁止します。」
「いきなり何を言い出すんだよ！必殺技無しでフットボールフロンティアを勝ち抜けるのかよ！」
「あれが見えてないの？」
そういい、河川敷の橋を指差す夏未。
それを見た円堂は「俺達のファンだろ？」とキラキラした目をしながら言うが豪炎寺が否定した。
「あれはファンなんかじゃない、他の中学の偵察隊だ。俺達のデータを取りに来たんだ。」
「「「「偵察ぅぅぅう！？」」」」
⚡️
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月10日 14時
