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「諦めるな!出来ないって悩むより、どうしたら出来るか考えるんだ!」
「高い所が怖いってことは…下をみるから怖くなるんでしょ?ずっと豪炎寺みてたら?」
「きっとイナズマ落としが成功する時、壁山の心がその努力に応えてくれる。」
「ハッ、…！！！俺に出来ること…！これっす！！」
壁山は、そのまま空中に飛び上がるのでは無く、背中を反らして自身の腹を豪炎寺の踏み台になる様にしたのだ。
「これが俺のッ！イナズマ落としぃ━━━！！！」
壁山の腹を踏み台にして、高さを加えながら繰り出された豪炎寺のオーバヘッドキックは青い稲光を放ちながら野生中のゴールへと突き刺さっていった。
〈そしてここで試合終了ーー！！！フットボールフロンティア、地区予選1回戦を突破したのは雷門中だぁーーー！！〉
「まさか腹とはな…！誰にも真似出来ない、お前だけのイナズマ落とし！」
豪炎寺に腹を軽く叩きながら言われ、壁山も照れたように返事をする。
「壁山！」
「Aさん…！」
「ほら、私の言った通りでしょ？」
そう言ったAに、嬉しそうに笑う壁山。
「やったなぁー！！壁山ーーー！」とゴール前から円堂が喜んでおり、涙を浮かべながら言葉を返した。
「皆のおかげっす…！！」
―――パンッ！
ベンチに戻った円堂と壁山の、ハイタッチの乾いた音が響く。
だが円堂は真っ赤に腫れた手でハイタッチしたため、「いってぇ〜；」と悶えていた。
すると横から氷が手へ差し出される。
円堂がそちらへ目を向けると、夏未がいた。
「サッカーなんかにそこまで情熱をかけるなんて…馬鹿ね。」
「バカってなんだよ！おいっ！」
「素直じゃないだけだよ。あの子はさ。」
＊＊＊＊
そしてその翌日。
円堂達がいつものようにガラリと部室のドアを開けると、目の前には夏未がいた。
「お前っ、なんでここに！？」
「今日から私、雷門夏未はサッカー部のマネージャーになりましたので。よろしく。」
「「「うえぇーーーーーー！？；」」」
⚡️
◇ 野生中戦 08 ページ23
⚡️
(皆が、キャプテンが、Aさんが、俺を信じて繋いだボール！これだけは…！皆を裏切る事だけは…！)
――― イナズマ落としの体制に入る。
「ハッ、…！！！俺に出来ること…！これっす！！」
壁山は、そのまま空中に飛び上がるのでは無く、背中を反らして自身の腹を豪炎寺の踏み台になる様にしたのだ。
「これが俺のッ！イナズマ落としぃ━━━！！！」
壁山の腹を踏み台にして、高さを加えながら繰り出された豪炎寺のオーバヘッドキックは青い稲光を放ちながら野生中のゴールへと突き刺さっていった。
〈そしてここで試合終了ーー！！！フットボールフロンティア、地区予選1回戦を突破したのは雷門中だぁーーー！！〉
「まさか腹とはな…！誰にも真似出来ない、お前だけのイナズマ落とし！」
豪炎寺に腹を軽く叩きながら言われ、壁山も照れたように返事をする。
「壁山！」
「Aさん…！」
「ほら、私の言った通りでしょ？」
そう言ったAに、嬉しそうに笑う壁山。
「やったなぁー！！壁山ーーー！」とゴール前から円堂が喜んでおり、涙を浮かべながら言葉を返した。
「皆のおかげっす…！！」
―――パンッ！
ベンチに戻った円堂と壁山の、ハイタッチの乾いた音が響く。
だが円堂は真っ赤に腫れた手でハイタッチしたため、「いってぇ〜；」と悶えていた。
すると横から氷が手へ差し出される。
円堂がそちらへ目を向けると、夏未がいた。
「サッカーなんかにそこまで情熱をかけるなんて…馬鹿ね。」
「バカってなんだよ！おいっ！」
「素直じゃないだけだよ。あの子はさ。」
＊＊＊＊
そしてその翌日。
円堂達がいつものようにガラリと部室のドアを開けると、目の前には夏未がいた。
「お前っ、なんでここに！？」
「今日から私、雷門夏未はサッカー部のマネージャーになりましたので。よろしく。」
「「「うえぇーーーーーー！？；」」」
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月10日 14時
