音の波紋を、雷へ第二章【イナズマイレブン】 (ページ3)

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◇ 伝説、そして脳裏に浮かぶもの。ページ3

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部室の裏で皆は集まり、古株を囲んで座りながら話を聞く。

「イナズマイレブンって言うのは40年前に雷門中学にあった伝説のサッカーチームだ！！

フットボールフロンティア優勝目前だったのに、あんな事があって…」

少し目線を落とす古株に、円堂は疑問を持つが古株は言葉を濁した。

「とにかく凄い連中だった！あいつらなら、世界を相手にしたって戦えたはずだ！」

「くぅ〜！かっこいい！ちょーぜってぇかっこいいーーーー！！！！イナズマイレブンか〜…」

興奮したように叫ぶ円堂に、古株は「そうさ！」と言いながら円堂へ伝説のチームの血を受け継いでいるんだ、と話す。

円堂の祖父、円堂大介はイナズマイレブンの監督だったらしい。
正に、サッカーそのものの様な男だったと。
それを聞いた円堂は、立ち上がって拳を握る。

「よーし！俺絶対、イナズマイレブンみたいになってやる…、！じいちゃんみたいに！！」

「一人でなる気かよ？」

風丸のその言葉に、円堂は皆を見渡す。
皆は笑顔で見つめていた。

「勿論みんなでさ！なっ！」

「おうっ！！」

「皆ならなれるよ。絶対に。」

Aが、薄く笑みを浮かべながら言うと、円堂はキョトンとした顔をした後「何言ってんだよ、A！」と言いながら肩を組む。

「お前も一緒に決まってるだろ！」

そう言い、太陽の様な笑みを浮かべる円堂にAは赤い目をまん丸に見開く。
皆を見渡すと暖かい笑みでこちらを見ていた。

「そう…、だね。その通りだよ。」

「俺達は、イナズマイレブンみたいになってみせる！」

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Aは、寝巻きに着替えるて自室へ入る。
そしてベットへ寝そべった。

自身の腕を目へと被せる。

(「お前も一緒に… 、」)

「 ―― のお前に、俺達が着いていけるわけないだろ!」

「ごめん…もうお前に着いていけない…、」

(違う…円堂達は、)

過ぎ去った何かを忘れる様に、Aは眠りについた。