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85話 ページ42

パタンッと言う扉の締まる音がやけに大きく聞こえた。


章也が先程よりも自身の背中に体重を掛けている事に気付いた太宰は
彼の名前を呼んだが、これと言った反応がない


「与謝野さん」


「…問題無いよ、気を失っているだけだ
それにしては少しばかり顔色、が……」


太宰の後ろで章也を見た与謝野の目が驚きに見開かれる


「……太宰、アンタ外套の替えはあるかい?」


「外套ですか?えぇ、ありますが」


「なら章也をベッドに寝かせたら替えを取りに行きな
…その外套は洗っておいてやるから」


不思議そうな表情の太宰をよそに淡々と彼女は続けた


「何かついてます?」


「……嗚呼。付いてるよ。」


章也を寝かせた太宰から彼女は外套を取ると背中の部分を
太宰に見せるようにして広げた







「__章也の血がこれでもかって程にべったりとねェ」


彼女の広げた砂色の外套には赤い滲みが背中の部分全体に広がって
少し黒ずみ始めていた。


「この量は……」


太宰の言葉に与謝野が黙って頷いた


「致死量に近い」


ギュッと革手袋の軋む音が微かに太宰の耳に届いた


「今すぐ治療したいところだけどねぇ…今の章也の状態は
【限りなく瀕死の重症に近い症状】だ
…妾の異能が発動しないギリギリのところ、今下手にやれば…」


与謝野の視線が下がり目をギュッと瞑る









「章也を治療出来なくなる…」

86話→←84話【NO side】



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最小幹部 - 蓮Kさん» 最近そんな感じになってきてますね、キャラがブレにブレまくってます (2019年6月4日 5時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮K - 氷室と赤司をたして2でわったか? (2019年6月3日 22時) (レス) id: 81a8b97a68 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると有難いです…! (2019年1月26日 10時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!この作品すごく好きです!ゆるゆるしてるかと思いきやしっかりと考えていたり、夢主くんの過去がとても気になります! (2019年1月24日 19時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - アオさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けるように頑張って行きます! (2019年1月10日 20時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:最小幹部 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月1日 0時

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