【文スト】探偵社のお兄さん ２

79話 ページ36

自分に向けて震えながらも頭を下げる章也の姿を見て
敦はその朝陽色の瞳を見開き顔をひきつらせた



【誰も救わぬ者に生きる資格はない】



聞きなれたその言葉が彼の頭によぎったからだった。


幼少の頃から、ついこの間まで嫌と言う程聞かされた言葉。
この言葉で電車でのマフィアからの奇襲を受けた時に彼は動く事が出来たが
今の状態では、この言葉は彼を縛るには十分過ぎるものだった。



【救わぬ者】、つまり人の為に動く事が出来ない人に生きる資格はない。
言葉を変えれば人の為に行動しないのだから、人を救えもしないが傷付けもしない。


ならば

【傷付けた者】は？


護ろうとする為に奮った力は返って人を傷付けていた。
救うどころか、下手すれば命を奪うところだった。


【救わぬ者に生きる資格はない】なら
【傷付けた者】には存在する価値すら無いのではないか＿？


そんな考えが敦の中にグルグルと廻る。
考えの纏まらないままに、そのまま視線を下げる。




＿なのに何故、目の前に居る僕が傷付けてしまった人(彼)は
僕に対して頭を下げてまで頼んでいるんだ？

傷つけた相手(僕)に対して罵倒ではなく、逆に心配をしているんだ？


傷つけた相手(僕)の力を人を救う為に貸して欲しいと云っているんだ？



いくつもの考えが敦の中で浮かんでは消えた、考えも答えも何も何故かは判らないのに
朝陽色の瞳からは再び一筋の涙が流れ

そのまま、敦の体が傾いた



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
敦君がめちゃめちゃネガティブな感じになってしまった気がする


はい、どうもお久し振り(？)です
この場面をどんな風に書こうかと悩んでも
表現する言葉が浮かばずに半ば放置状態だったんですが(ごめんなさい)


なんと久々に来てみたら再びランキング入りをしているではありませんか


すっごく驚きましたし嬉しかったですが
最近更新を疎かにしまくりクリマクリスティ(？)なのに大丈夫なのかと
何か心配になりました←




えーっと、再びのランキング入り、そして何時の間にやら17000を突破しているhit数に
131人もの登録者様に、高評価等々
色々とありがとうございます！全て励みになります！









とりあえず皆大丈夫!?登録とかして後悔してない!?大丈夫!?
あんま期待して待ってると何か、あれになるからあんま期待はしないでね!!?()

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