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78話 ページ35

『アツシはオレに怪我を負わせた事を気にしてるんだろう?』


章也の言葉に敦の表情が強ばる
その様子を見ると困ったように眉を下げる章也


『済まない…でも聞いてほしいんだ


探偵社は人数に対して戦闘系の異能者が少ない
異能だけで云えば戦闘に向いているのはアツシとケンジだけ…
それは知ってるね?』


敦が問いに頷くと章也は軽く微笑えんだ後に険しい表情に戻った
再び声に真剣味が帯びる


『そうなると必然的にアツシ達が戦う事が多くなってしまう
当然オレ達も援護はするけど、銃弾を防げる異能者は多い…あまり期待出来ないだろう』


戦闘系の異能者にも近距離に向いているのと遠距離に向いているのに分かれる。
例えるなら近距離に向いているのはアツシとケンジ、遠距離ならば芥川と言った感じだ

動きも速く、力も強い。
体術にしろ、ナイフにしろ、近付けない相手に意味はない。

そんな彼等に遠距離から攻撃出来る銃は好ましいのだが、戦闘系の異能者で
銃弾を防げない方が珍しい。

同じ異能者でも戦闘に向かない章也達の異能は彼等の前では一般人と大差無い。
つまり、力にはならない。いや、なりたくてもなれないのだ。


『そうなれば必然的にアツシ達は敵の異能者とぶつかる事が多くなる。
…その分、大なり小なり怪我をする確率は高くなる

いくら、戦闘系の異能を持っていても、回復力が高くても、痛みは感じる。
下手すればオレと同じ…それ以上のオレ達が一生経験出来ない位の怪我を負う可能性だって低くない』


章也が顔をしかめ、腕を掴む手に力が入る。



『……済まない』


ゆっくりと頭を下げた


『それらを判った上で頼むよ』


彼の唇が、体が震えているのは恐怖の所為じゃない
手に力が入ってるのは頭を下げる事に屈辱を感じている訳ではない

無力感だ。
これからアツシに起こりうる可能性もほぼ全て頭に浮かんでいるのに
自分一人では如何する事も出来ない事への
無力感だった。


『どうか、探偵社を護る為に





何よりこの街を護る為にアツシの力をオレ達に貸して欲しい』





‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
うん、もう何か申し訳ないです。はい。←



そしてすっごい今更ですが…









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有難う御座います!!
これからも暇潰し程度に楽しんで行って貰えれば幸いです

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最小幹部 - 蓮Kさん» 最近そんな感じになってきてますね、キャラがブレにブレまくってます (2019年6月4日 5時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮K - 氷室と赤司をたして2でわったか? (2019年6月3日 22時) (レス) id: 81a8b97a68 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると有難いです…! (2019年1月26日 10時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!この作品すごく好きです!ゆるゆるしてるかと思いきやしっかりと考えていたり、夢主くんの過去がとても気になります! (2019年1月24日 19時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - アオさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けるように頑張って行きます! (2019年1月10日 20時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:最小幹部 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月1日 0時

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