【文スト】探偵社のお兄さん ２

67話【男主side】 ページ24

『一先ず…外部からの襲撃に警戒しなくて済むね』


その代わり、この列車内を警戒しなければいけないけど…ふと頭に浮かんだ言葉は口には
出さないでおこう。
二人の少し安心したような笑顔を見てそう決めた


「そう云えば章也さん。少し聞きたい事があるんですが」

『？何だいナオミちゃ…おっと』

「きゃっ」


オレが足を止めた所為で後ろから来ていた人が春野さんにぶつかってしまい
よろけてしまった様だった


「ご免なさい、立ち止まっちゃって」


振り返ると想像よりも小さく白と黒の髪に帽子を乗せた……男の子？が居た
その子は焦る春野さんを気にしていないようで特別焦る様子もなく不思議そうに彼女を見る


「……”ご免なさい”？」
　

不思議そうな表情をしながら彼女の言葉を反復すると
大事そうに抱いていた人形を抱き寄せた


「こちらこそご免なさい




お怪我は？」









……嫌な予感がするのは何故だろうか

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