【文スト】探偵社のお兄さん ２

57話 ページ14

「成る程、唆られる案だね」


少しノイズ混じりになりながらも聞こえてくる与謝野さんの言葉
「けどもっと善い案があるよ」と付け加えると

笑顔から表情が一変する


「アンタの手足を削ぎ落としてから

何を企んでいるか吐かせるってのはどうだい」


何も知らない一般人からすれば唯の脅し文句にしか感じないだろうけど
彼女の異能力の知っていると本当に出来る事を判っているからこその
恐怖に変わる


『あの表情、完璧治療する時の顔だね』

「…僕あの表情苦手」

『まぁ…しょうがないね』


画面に写る彼はその脅し文句に怖じ気付く事なく逆に更に挑発を咬ます


「賢治」

「はーい」


賢治が元気良く返事を返せば線路を掴む
「よっ」と云う掛け声と共に掴んだ線路を外した

それに一瞬驚いた様な素振りを見せたかと思うと
表情は一変して彼は楽しそうに口角を上げた


「矢っ張り伝言人(メッセンジャー)は性に合わねぇ

仕事はこうじゃねぇとなァ」

「気をつけて下さーい！」


元気な声と共に線路がコンクリートの壁にめり込む
パラパラと破片が落ちるが彼がやられた様子もなく

線路の上に立っていた


「おおー」


「へぇ、彼中々やるじゃないか素敵帽子君」

『すて…？嗚呼、そうだね』


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何かこうのほほんとしてて良いのだろうか…

まぁ、良いや(おい)

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