猫と梟のセッターには譲れない人がいるそうです (ページ5)

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私は梟谷で1年生のときから付き合ってた人がいた。

名前は

赤葦京治

二年生にして現バレー部の副部長であり正セッター。
顔、性格、学力。
全てに置いてしっかりしていて。好きにならない女の子はいなかった。

『私はバレーの強豪校でマネージャーをしたい』

それだけの気持ちで排球部に入部した。

あれは4月の出来事だった。

｢さよならー｣

仮入部期間の終わり、それぞれが部活へと向かうなか、私は体育館裏に呼ばれた。

赤｢単刀直入に言います。貴方に一目惚れしました。俺と付き合ってください｣

真っ直ぐな目だった。普通の女の子だったら断るところはない。けど

貴｢…少し考えてさせてください…まだ会って間もないので｣
赤｢わかった。必ず惚れさせるから｣

もう彼と関わらなければ答えを聞かれることは無い！と思ってたのに。

貴『同じ…部活？…』
赤｢別に真似したわけじゃないよ。俺もともとバレー部入るって決めてたから｣

まさかの同じ部活。

それから何日も何日も彼の姿を見て、素直に
《カッコイイな……》
と思い始めた。

トスを上げる姿。木兎先輩と話す姿。マネージャー業を手伝ってくれる姿。全部が好きだった

5月21日
ー告白の答え、決めました。

私でよければ……彼女にしてください!ー

優しい顔で笑う貴方に初彼を捧げた日でした。