3年E組にいる彼女の番外編 (ページ8)

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猫１ページ8

『……』

起きたら

猫になっていた

『にゃー(なんで？)』

『……』

どうしよう…言葉も喋れないし

と悩んでいる時に部屋の外から声をかけられた

陸翔「Aさん
そろそろ準備しないと学校に遅れるよ？」

……学校があるんだった
まぁ遅れると言ってもいつも早すぎるんだけど
とりあえずドアを開けよう陸翔達に説明しないと心配されるし
自分じゃ出来ないから魔法を使って…

ガチャ

陸翔「あ!おはよう…ってあれ？Aさんは？」

陸翔はキョロキョロと私を探してるが見つかるわけがない

『にゃ～』

陸翔「ん？…ねこ？」

陸翔は猫(私)を抱き上げた

陸翔「どこから入って来たんだ？
それともAさんが拾ってきたのか？」

拾ってないよ
なったんだよ(猫に)

陸翔「なぁAさん知らないか？」

『にゃー(私だよ)』

陸翔「なんて分からないか…」

……まぁ…伝わらないよね…
テレパシー的なの使うか
使うとお互いにあれだけど…

{陸翔}

陸翔「っ!」

やっぱこれ使うと軽いめまいがするな…

{私だよ}

陸翔「え？まさか…Aさん…？」

『にゃん』

陸翔「ええぇぇえええ！？」

陸翔は驚きのあまりAを離した

『にﾞゃ?!』

スタッ

猫なので着地は完璧だった

猫で良かった
まぁ猫になったからこんなことになったんだけど…

陸翔「ああ!!すみません！」

{いや大丈夫だよそれよりあぐりにも話しとかなきゃ
下に行くよ}

あぐり「この猫がAちゃんなの？」

{そうだよ起きたら猫になってた}

あぐり「戻れないんですか？」

{うん言葉も喋れない}

陸翔「なんでですかね？」

{たま～にあるんだよ
前は大人の姿から戻らなかったし}

あぐり「いつ戻るの？」

{だいたい次の日には戻るよ}

陸翔「そういえば頭がクラクラするんですけど…」

あぐり「私もなの
風邪でも引いたのかしら？」

{テレパシーのせいだよこれ使うとなるんだ

紙とペン用意してくれる？}

あぐり「今持ってきますね」

あぐり「はいこれでいいです？」

ふわっ

陸翔「あ!ペンが!!」

私は魔法でペンを動かし紙に書いていく

〈ありがとうあぐり
これだったらめまいも起きないし〉

あぐり「でも困りましたねぇ…
喋れないなら学校はどうしますか？」

…忘れてた

〈行かずに家まで迎えに来られたら困るから
行くよ〉

瞬間移動使うか

『にゃ～(いってきます)』

あぐり・陸翔「「いってらっしゃい」」