乃木坂、欅坂、時々女優9

リクエストです ページ46

(倉科)


　今日は握手会の事件があってから久しぶりのライブ


　欅坂46として呼んでいただいた野外でのイベント


　今までは、お客さんのいない音楽番組にしてもらったり、収録していたものを流してもらい当日は欠席させてもらったりしていたからこうやって目の前にお客さんがいる環境は久しぶり


　緊張なのか、風邪なのか昨日のうちから微熱はあり、今日目が覚めたら微熱ではなく熱に変わっていると自覚した


　おきて一番最初に抱いた感情が"だるい"だった


　とにかくマネージャーさんが迎えに来ちゃう前に感情を無にして準備だけ進めていった


桜井「Aー朝ご飯どうする？」


　「んーゼリーにする」


若月「食欲ないの？」


　「そんなかんじ」


　二人に勘付かれないようにサラッと会話を流してリビングに向かう


桜井「初の現場が野外で、かつ欅ちゃん達とって大丈夫？」


　「緊張してるけどたぶんなんとかなる笑」


若月「着いて行こうか？」


　「じゃあなんかあったらお迎え頼みたい」


若月「わかった、準備しとくね」


　熱があるものの顔は至って普通の色をしているおかげか何も突っ込まれることなくマネージャーさんの車に乗ることができた


　車から大型のバスに乗り換えてまた会場まで揺られる


　会場に着くなり準備をしてリハーサルへと向かう


菅井「外は気温も湿度も高いので、水分摂ったり休憩したりして体調管理を各自してください
　限られた時間しかないので集中してスムーズにお願いします」


　そんなこと言われたら今更熱があるなんて自己申告もできずに、ただ湿気のあるどんよりした空気の中リハーサルを行った


　本番で倒れないように2割くらいの気持ちで踊っているのにいつもより頭がガンガンするし、息切れもする


小林「Aさん珍しいですね笑」


　「なにがー？」


小林「だってリハでめっちゃ汗かいてますよ笑」


　「えーそう？笑」


小林「熱ある状態で踊ってる時のような感じですよ笑」


　図星なことを言われて気まずくて、会話を広げることなく休憩の合図とともに控室へと戻った

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