乃木坂、欅坂、時々女優9

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(倉科)


監督「あとは、Aちゃんはここでくつろいでて、ムロさんとお話をしてる感じで」


　「はい！」


監督「なるべく距離が近い感じでよろしく！」


ムロ「了解です！」


監督「じゃあ、さっきのリハーサル通りお願いしまーす

　よーい はい！」


真司「今日の夜ご飯何食べる？」


柚「んー餃子？ お姉ちゃんがこの間餃子の写真嬉しそうに送ってきたから笑」


真司「あーいいね！ この間めっちゃ綺麗に羽付餃子焼けたんだよ！」


尚「ただいまー え､､､」


柚「あ、おかえり！ ん､､､？」


尚「何この状況 真司 ちゃんと説明して？堂々と不倫ですか？」


真司「ん？ 尚ちゃん落ち着いて、柚ちゃん、尚ちゃんの妹さんだよ？」


尚「はぁ？ 落ち着いてじゃないよ」


柚「ごめんなさい 私、帰る」


　ソファに置いていたバッグをひったくるように持ち靴も足先が入っただけの状態で玄関から出た


　そして近くの階段に腰を下ろす


　でもやっぱり涙が出ない


　シーンとした空気が流れるなか私を忘れた恵梨香ちゃんの顔が浮かんできた


　もし、本当に忘れられたらどうしよう


　悲しい、辛い、怖い、そう思うと心がキューっとなって涙が出てきた


　撮影だってこともカットがかかるまで忘れるくらいに泣いていた


　カットがかかるとムロさんと恵梨香ちゃんが出てきてくれたみたいで背中を温かい手でさすってくれた


ムロ「Aちゃん とっても良い演技だったよ」


　普段はカットがかかるまでの間に涙が枯れちゃうことが多いのに今回は溢れすぎて衣装がびちゃびちゃになっていた


監督「泣く演技苦手って言ってたから何テイクいくかなって思ってたけど一発じゃん！」


　「よかったぁ笑」


　安心もあり涙がまた溢れてきた


衣装「ティッシュここに置いとくね笑」


　温かい現場の皆さんに支えられてその後も撮影がスムーズに終わった


　しかも、今日にて私の中で大きな山場の撮影が終わりぐっすり寝れそう


　あとはオールアップの日を迎えて、ドラマの番宣に出るだけ！

珍しい人→←。。

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