【イナクロ】彼が笑ったら (ページ7)

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覇者の聖典ページ7

私たちが帰って来たときにはもう遅かったみたい
すでに工事は始まっていた。

「どうするものか…」

「そうだ！！覇者の聖典を使えば！」

「覇者の聖典？」

「うん。マスターDが書いたサッカーの書だよ。」

「ど、どこにあるの？」

「200年後の未来だ。だが暗号化されていて読めないようになっているんだ」

「とりあえず。いってみたらどうです？」

「そうだね。みんな！キャラバンに乗ろう」

フェイ君と会話できた。それだけで嬉しいね。

キャラバン内にて

「フェイ！未来ってどんなところなの？」

ふと、そんな会話が聞こえる。
私は、フェイ君の一個後ろだ。

「別に普通だよ」

「フェイの家族とかは？」

悪気がなく天馬がそんなことを聞いてしまう。
その質問は

「……」

「フェイ？」

「ああ…ごめん
それよりも着いたよ」

一番聞いてほしくないことだった

「わぁ…すごい…」

一人マネージャーの山菜茜がこころなしかワクワクしている。
勝手に行動しちゃ駄目だと言われた時はしょんぼりしていた。

「私がハッキングしている間に覇者の聖典をとってきてほしい」

「わかった」

「危ないからマネージャーたちとAは
ワンタバと一緒に待ってて」

うーんそれでもいいんだけどいつどこでフェイ君に危険がおよぶかわからないし一緒に行きたいんだけど…

「私も行きます。あなたたちだけでは不安です」

「でも…」

「お願いします」

「…わかった」

「あ…ありがとう」

そうして私たちはサッカー記念博物館へと
乗り込んだ。