烏野高校のワンコ2

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サイドなし


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『旭さん』

東「ん？どしたの？」

『…旭さんはどうやってトラウマ克服したんですか』


試合前、しかも因縁の相手との試合前に昔のトラウマの事を聞くのはどうかと思ったが、
どうしても聞きたかったらしい


東「トラウマ…あぁ、誰かに聞いたの？」

『いや、飛雄くんがそうちゃうかって…』

東「…うん、伊達工との試合でブロックにことごとく止められて、最後トスを呼ばなかった」


エースなのに情けないよなぁ、と自傷気味に笑う東峰


『…分かります』

東「え？」

『俺も、中学2年の時、止められまくったことあります』

東「？…あ、AもWSだったんだっけ
やだよねぇあれ笑
…それでも俺がエースでいられるのは
西谷やスガ、大地のお陰だよ」



菅「もう1回トスを上げさせてくれ、旭」

西「もう1度トスを呼んでくれ!
エース!!」

澤「まだバレーが好きかもしれないなら
戻ってくる理由は十分だ」


東「もちろん、こんな俺を慕ってくれるお前たちのお陰でもあるよ」

『！！』


ポンポン、とAの頭を撫でる


『…俺は皆に戻ってきて欲しい、って
思ってもらえる旭さんが1番凄いと思います。
それで、その期待に応えられるのが凄いです』


嬉しそうに、だけどどこか悲しそうに笑うA


東「…Aはなんで__」

澤「おーい、そろそろ行くぞ」


__WS辞めたの？

そう聞こうとしたタイミングで澤村が来た


『行きましょ、旭さんっ』


次に東峰が見たのはさっきの儚い笑顔とは
打って変わっていつものAの人懐っこい
笑顔だった

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