コード・ブルー~とても大切な人~

38.フェローの思いPart2 ページ38

灰谷side
僕は、人一倍努力家と言っていいほど勉強をする。
だけど、患者の処置をする時怖くて失敗する。

そんな時に、新しい指導医として先生が来た。
それが櫻井先生だった。
最初の僕の印象は、なんでも完璧に処置をこなせる医者って感じに見えた。

その後も、先生のオペを見ると僕は自分の今やるべき事を忘れて(※本当は忘れちゃダメだよ！byA)先生のオペに夢中になっている。
くらい、櫻井先生の手さばきは完璧だった。

ある日、僕は聞いてみた。
「櫻井先生は、どうしてそんなに完璧にできるんですか？」って意外な答えが返ってきた。

『そうだね、でも私はいつも完璧にやってるわけじゃない。ちょっとぐらい失敗する事だってフェローの時はたくさんあった。でも、その失敗があったからこそ努力を重ねて今の自分があるから、灰谷だって努力家なんだから諦めずに完璧ななるようにやっていけばいいと思うよ。』

その言葉を聞いて僕は自分の努力が無駄じゃなかったんだって実感した。




雪村side
私は、フライトナースをしている。1番の目標は冴島さんみたいな完璧であること。そこを目指してやっている。

たまに、冴島さんみたいから注意を受ける事もあるけど最初の様な私ではなくなってきていた。櫻井先生のお陰で。

私も櫻井先生に相談してもらう事にした。
「櫻井先生、相談があるんですけど...。」

『雪村もか。何の相談？』

「もかってことは全員来たんですか？」

『うん、全員。相談いって？』

「はい、私は冴島さんみたいなりたいんですけど、どうしたらなれますか？それと、今の私はプライド高いですか？」

『最初の質問ははるかに聞けばいいし、次の質問は、、私は来たばっかりだけど恵達と話してると柔らかくなったんじゃないかな。』

「冴島さんに恥ずかしくて聞けないのでA先生に聞いてるんです！
柔らかくなりましたか、なんかありがとうございます！」

『はるかは、昔雪村みたいにプライド高かった。でも今は藤川と一緒にいるからほんとに柔らかくなったよね。はるかも努力家だから努力すればきっとなれる！笑』

「そうだったんですね、初めて聞きました。私ももっと努力して冴島さんに近付けるように頑張ります！」

『そうだね！頑張れ』

A先生に相談のってもらった後、私は冴島さんの様に頑張ろうと思った日だった。

39.自分の気持ち→←37.フェローの思い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す