続き ページ32
グルッペンの家は､豪華だった
家具も日用品も､何もかもが一級品
『かなり稼いでいるんだな』
gr「まあな
そうだ､A！
お前は人血や人肉を食うんだったな？」
『ああ､そうだが』
gr「ふむ……衣食住は保証すると言ったが､さすがの俺も人は殺せないな」
グルッペンはどうしたものか､と頭を悩ませる
『……夜の行動を自由にしてくれれば､勝手に殺って食べてくる
そもそも､吸血鬼は一回の食事で1ヶ月はもつからな』
gr「そうなのか？それじゃあ､それで頼む！！」
つくづくおかしい奴だ
私は「人を殺す」と言ったのに､それに対して何の興味も示さないなんて
『……お前は､人が殺されるのは何も怖がらないのか？』
gr「路地裏で死体は見たし､今更だろ
それに､殺されるのは俺の知らない奴なんだろう？だったら構わない」
『…そうか』
……そういえば､何故家具が2人分あるのだろうか
誰か､もう一人住んでいるのか？
いや､でも片方の家具は使った様子がない
新品で､全く汚れていないな…
『…なぁ､グルッペン
何で片方の家具があるんだ？お前､その様子じゃ一人暮らしのようだが…』
gr「ああ､いつでも人外が来ていいように､買っておいたんだゾ！」
『お前……』
呆れた…
人外がいるかも…いや､家に来るかも分からないのに買っておいたのか？
『…グルッペン？どうかしたのか？』
グルッペンはソワソワしながら私を見つめる
gr「あ､あのな…A…
もう一度､吸血鬼の姿を見せてくれないか！？」
『？まあ､構わないが……ほら』
指を鳴らすと､私は吸血鬼の姿に変わる
gr「おぉ〜〜！！！」
『これで満足か？』
gr「ま､待ってくれ！もう少しだけ…」
キラキラと目を輝かせるグルッペンは､まるで子どものようだった
『…ふw』
gr「？なんだ？」
『いや……何でもない』
本当……お前のような奴は初めてだよ､グルッペン
これからも…楽しくなりそうだな
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本が大好きなハリネズミ(プロフ) - 無名さん» 初めてのコメントだぁ…！ありがとうございます！これからもどんどんきゅんきゅんしてくださ(( (2022年8月27日 17時) (
レス) id: 73a477d291 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - 初コメ失礼致します！！きゅんきゅんしながら見てます…！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年8月27日 17時) (レス) @page21 id: b80ccc6ac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のお餅┏( .-. ┏ ) ┓ x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年8月17日 19時
