46話 ページ48
『…して、業務内容を伺いたいのですが』
不破「あ、今日はね、俺の手伝いお願いしたいんよ」
『手伝いですか』
不破「そ!簡単に言うと、俺の部下と手合わせ&アドバイスするって感じ」
『なるほど』
そこまで説明した不破様は、ふいに訓練場の端まで走って行きそして2本の木刀を持って戻ってきた。
片方は短刀、もう片方は細めの長剣…普段私が帯刀しているものと同じ大きさのものだ。
不破「Aちゃんなら武器はこれやね。」
『ありがとうございます』
不破「重さとか大丈夫そう?いつもの組み合わせと多分同じヤツにしたんやけど…」
『………』
不破様から渡された木刀は、2本のどちらもが手にしっくりときていた。
試しに何度か振ってみるも、特に大きな違和感はない。強いて言うのであれば、a国の木刀よりも少し重いくらいだろうか。
『問題ありません』
不破「ん、了解!んじゃお前らーー、始めるで〜」
「「はい!」」
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今回訓練場へ集まっていたのは2j3j国の兵士の中でも精鋭中の精鋭である、幹部直属の者たちであった。
それは世界から見ても同じで。普通の女子であれば、互角どころか歯が立たないほどである筈なのだ。
そう、その筈なのに、
「っぐ、」
『剣が当たる瞬間に油断をするのは宜しくないかと』
「がはっ!」
『体が硬い。もっとストレッチをしてください』
「うぐっ…」
『一つ一つの動作が遅いです、あなた暗殺部隊じゃないんですか』
何故、こんなにも勝てないのだろうか。
彼らがこの直属部下という位に立てたのは、勿論才能もあるが、日々の弛まぬ努力のお陰だ。その結果得た患部直属というその位を、ふんぞり返って自慢をするような者は中々居ない。が、誰しも幾分かのプライドを持っており、それ相応の実力も持ち合わせているのだ。
だが、目の前の少女はそれらを無慈悲に踏み潰していく。まだ成人も迎えていない、細身の少女が。
手合わせを終えた兵士は皆息切れを起こしていると言うのにも関わらず、彼女は少し息が上がった程度で。
「うあっ……」
『こんな攻撃如きで剣を落とすな。死にたいんですか、貴方』
その瞬間、彼らは理解した。
『…では、次の方』
彼女は、
元a国参謀長であるAは、間違いなく怪物なのだと。
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります!! (4月4日 19時) (レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます!! (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました!更新頑張ります! (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー!これからも無理せず活動頑張ってください!! (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます!頑張ります! (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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