44話 ページ46
不破「あ、起きた？おはよ」
『…おはようございます』
ふと、枕元に人の気配を感じ目を覚ますと不破様がベッド脇の椅子に座っていた。事前に置かれていた椅子は端に追いやっていたので、恐らくそこまで運んできたのだろう。
『何か御用でしょうか』
不破「そうそう、早速仕事頼みたくてな。他のやつに取られる前にーって部屋入っちゃった」
『左様ですか』
結局何の仕事も出来ることなく眠ってしまった昨日だったけれど、どうやら今日は昨日と同じにはならないらしい。このままでは唯のお荷物となるところだったから一安心だ。
…普通であれば、新しい環境に入ったとなれば仕事を割り振る為にと上官の元へ行くものだろうが…2j3j国には2j3j国のやり方があるのだろうし、それに従っておこう。
不破「そこのロッカーに適当に服入れとるから、とりあえず運動着みたいなの着て…」
『此方ですか』
不破「そういうやつそういうやつ！」
ベッドの近くにあるアンティークな柄のクローゼットを開けると、なるほど確かに服が何着か入っている。その中から特に身軽そうな服を取り出し不破様へ確認をすると、満面の笑みで頷いていた。
不破「あ、でも普段着てた軍服でもええよ。そっちの方が馴染んでそうやし」
『…でしたら、お言葉に甘えさせていただきます』
不破「うんうん、俺もAちゃんのあの服装いっちゃん好きやから嬉しいわ」
「でもa国って感じするから、そういうマークは取っといた方がええかも」と付け加えた不破様に頷き、ハンガーに掛けておいた馴染みの軍服を手に取った。せめてこれくらいはと思って昨日のうちにa国のバッジは取っていたが、まさかそれがすぐに役立つとは…
不破「じゃあ俺外で待っとくから、着替え終わったら声かけ……ってもう着替え始めとる⁉︎」
『…申し訳ございません、お目汚しでしたか』
不破「いや、寧ろ俺からしたらご褒美…じゃなくて、女の子なんだから自分の体大事にしてな⁉︎」
『善処します』
あーもー、と小さく何かを呟きながら不破様が部屋を出て行くのを見届けてから、もう一度己の寝間着に手をかけた。
昨日の風呂上がりに見つけた、箪笥の中にあったこの寝間着。何か装飾がある訳でもなくシンプルだけれど、触り心地はこれ以上ないほどの滑らで質の高さを思い知らされる。
こんなに高価そうなものを私に充ててしまっていいのだろうか
『………』
頑張らないと
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猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります！！ (4月4日 19時) (
レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます！！ (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました！更新頑張ります！ (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー！これからも無理せず活動頑張ってください！！ (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます！頑張ります！ (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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