28話 ページ30
ぞわり。
『、……』
謎の悪寒が背筋を駆け巡り、反射的に己の体を両腕で抱き締める。
……なんだろう、今のは
叶「………」
不破「いきなりどうしたん、Aちゃん」
ほんの一瞬だけ感じた、蛇の睨みのように重く、此方をじっくりと舐め回すような視線。
まるで、狙っている獲物を観察しているかのような…
『……叶様？』
叶「ん？なんでもないよ？」
『…左様でございますか』
真っ先に思いついたのはこの方の可能性だけど…いくら見つめても作り物の笑顔は崩れることはない
……変に詮索しないほうがいい、か。
不破「……んぇ？」
長尾「…なあ、不破さん…2人なんの話してんだ？」
不破「んにゃ、俺にも分からん…」
叶「僕もよく分からないや〜」
不破「いや、かなかなは分かっとる顔してるやん」
叶「……えへへ？」
先程の不思議なオーラは何処かへ消えてしまったのか、てへ、と舌を出しポーズを取る叶様。
…そのポーズにはどんな意味があるのだろうか
『…そう言えば、そろそろ出ないと会議に間に合わないのでは？
先日不破様が仰っていましたよね？幹部全員が集まる中央会議があると…』
不破「え？………あっ、やべっ‼︎」
叶「お話するのの夢中になっちゃってたね」
長尾「ゆったりしてる暇ないぞ、急がねえと！」
『馬車は南門の右手側にあります待機場に置かせてあります』
長尾「……ありがとな」
『いえ、これくれいは。』
長尾「………」
先導するように、部屋の扉に手をかけていた長尾様は、顔だけを此方へ向けていた。
全てを射抜くように鋭く美しい瞳が、なんだか眩しく感じて小さく顔を逸らす。
長尾「……、あー、悪い」
『…お気になさらず』
不破「どしたん長尾、行かんの？」
長尾「っうぉ、驚かせないでくださいよ……今開けっから」
不破「にゃは、ありがとな〜」
長尾様が扉を開けると、不破様が軽い足取りで1番に部屋を出ていった。そしてその次に叶様も退出。
………去り際にウインクをしながら
『………行かないのですか、長尾様』
長尾「あ、いや、…ぁー…うん、そうだな…」
『？…あぁ、私もすぐに其方へ向かいますのでお気になさらず』
長尾「いや、そうじゃないんだけど……いや、なんでもない」
扉を掴んだまま立ち尽くしていた長尾様に声をかけると、
なんだか気まずそうな顔をしながらも駆け足で部屋を出ていった。
……何かあったのだろうか
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猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります！！ (4月4日 19時) (
レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます！！ (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました！更新頑張ります！ (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー！これからも無理せず活動頑張ってください！！ (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます！頑張ります！ (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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