20話 ページ22
「…ふむ、もしや2j3j国ではこのような”躾”は行っていないので?
もし不快だと思わせてしまったのならば申し訳ない。しかし、これは我が国の教育なのでね。
受け入れてもらえるとありがたい。」
『………』
段々とナール大臣の手が上に上がり、髪が数本抜け始めた。
身なりがみすぼらしくなってしまうのは流石に避けたいので精一杯背伸びをしていたけれど……それも限界のようだ。
叶「…そうですか」
長尾「っなあ、叶さん……」
叶「大丈夫、分かってるから。」
「どうかなさいましたか?もしや、この小娘が何か粗相を…」
叶「そんな訳ないじゃないですかおじさん」
「………は?」
『叶様…?』
下へと向けていた視線を前へと戻すと、叶様がドス黒いオーラを滲ませながらナール大臣に向かって微笑んでいた。…その微笑みからは、プラスの感情は読み取れない。
叶「躾?女の子の大事な大事な髪を引っ張るのが?それを僕らに受け入れろって?
はは、おふざけも大概にしてくれません?そこまで無能だとは思いませんでした」
「なっ……」
叶「僕ら2j3j国のモットーは、【差別をしない】。これを破るような行動を、これから外交しますって言ってる人が目の前でやってるなんてそんなの………」
_______________胸糞悪い以外に何があるって言うんですか
不破「せやぞー‼︎今すぐその手離しな!」
叶「ちょっとふわっちは黙ってようか。」
不破「あ、ウス」
「……な…なにが2j3j国のモットーだ‼︎ここは世界最古の歴史を持ち世界で1番国土が大きいa国‼︎
そんな素晴らしく高貴な我が国が、お前らのような新参者の国と外交をしてやると言ってるんだから黙って受ければいいんだよ!まだどうせ20ほどしか生きていないガキが‼︎」
長尾「……はぁ?何言ってんだこのおっさん」
『……ナール大臣、その発言はいささか』
「うるさい黙れ‼︎」
『‼︎』
流石にまずいと感じ話しかけた瞬間、顔面へと拳が飛んでくる。
速度を見るに、軽く鼻の骨は折れるだろう。
……手で止めることは可能だが、行動に移したらさらに大臣の反感を買う可能性が高い。
仕方がない、受けるか。
顔面に与えられる衝撃を耐えるために瞳を閉じる。
……が、一向に殴られた感触がする気配がない
不破「……だから、離せって言ったやろおっさん」
『…不破様』
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猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります!! (4月4日 19時) (レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます!! (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました!更新頑張ります! (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー!これからも無理せず活動頑張ってください!! (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ・ω・ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます!頑張ります! (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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