【2j3j】配信……切り忘れてたかぁ…

58［奢れよけんもち］ ページ15

今日は刀也とスイパラに行く日。
白シャツに刀也のイメージカラーの薄紫のロングスカートを履いて待ち合わせ場所に向かうと
まだ待ち合わせの20分前なのに刀也は立ってスマホを片手に周りをキョロキョロ見渡していた。


『やっほ、待った？』

剣持「遅いですよ、まあ遅刻じゃないですけど……」


頬を少し赤く染めてこちらをチラチラ見てくる(原因不明)刀也は、なんだか思春期の男子みたいだった。
……あ、思春期の男子か。そうだったそうだった←


『集合時間20分前だけど遅いって言うことは刀也は30分よりも前にいたの？
　今日が楽しみだったのかなぁw⁇』

剣持「なっ⁉︎///」

『…あれ、さらに顔赤くなった！図星かぁ⁇』

剣持「……悪いですか、楽しみにして。」

『えっ………』

剣持「……ほら早くスイパラ行きますよ‼︎」

『………えっ、あっ、うん！』


刀也って……こんな事も言えたんだな←
顔は向こうに逸らしているのに、刀也の右手は私の腕をしっかり掴んでいて、少し笑いそうになったのは秘密だ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




『ん〜〜‼︎このモンブラン美味しい！』

剣持「こっちのビターチョコケーキも美味しいですよ」

『プリンもあるのホント天国！』

剣持「あ、これも美味しい…」

『………』

剣持「？どうかしたんですか？」

『あ、いやなんでもないよ！』


今私の目の前にいるのは、いつもみたくよく口の回るクソガキの剣持刀也じゃなくて、
目をキラキラさせてスイーツを頬張るかわいい少年で、なんだか新鮮だった。


剣持「いちごプリンとか大福もありますよ、ここ。」

『いやここ当たりすぎない⁇』

剣持「ですね」

『あ、ジェラートも美味しい』

剣持「そんなのもあったんですか？」

『うん。一口いる？』

剣持「いいんですか？」

『はい、あーん』

剣持「…………ん」

『ど？美味しい？』

剣持「…美味しいですけど………それ、いつもやってるんですか？」

『それ？』

剣持「その……あーんって」

『あ〜……うん。小さい子に食べさせるためにやってたら癖になっちゃって』

剣持「つまり僕は子ども同然だと⁇」

『そうとも言える』

剣持「おい‼︎」

『wwwww』


だってしょうがないじゃん、刀也の笑い方清楚だし(ブーメラン)
目の中の光すごいし、現に今学生だし。

59［奢れよけんもち］→←57［料理上手いからシュミレーターでもいけるでしょ］

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す