炭治郎の姉上は心臓の病を持っています

全集中の呼吸 ページ10

今日から特別な事をするらしい


『何をするのかしら?』

そう考えながら自主的に素振りをしていた


「おーい！姉さーん！」

炭治郎の声が聞こえた


『なぁにー炭治郎ー！』

炭治郎の姿が見えてきた

大丈夫かな？


凄い息切れしてる

『炭治郎､大丈夫？』

「ﾊｧﾊｧ大丈夫です！それより鱗滝さんが呼んでいました」

『そう｡それじゃあ私は行くよ』

「はい」

炭治郎本当に大丈夫かな？

心配ねぇ

さて

鱗滝さんはどこに…

『あ、いた』

見つけたから少しスピードをあげて走った

『鱗滝さん。すみません』

「いや、いい」

「自主的に素振りをするのはいいことだ」
　
『ありがとうございます』

「でも体のことを考えろ」
　
『ぅっ…はい』

「ゆうなに聞きたいことがある」

『？』

「ここに来るまで何があったか教えてほしい…体のことも」

『構いませんよ』



『私は産まれながら心臓が弱く、ほとんどが寝

たっきりでした。だから家の事を私がして､

炭治郎が家のために炭を売りに行っていました』


『でも家が鬼に襲われた日は運悪く風邪をひいてしまいました。私は炭治郎を見送ることもできず眠っていました。』


『そして私が眠っている間に家は鬼に襲われていたそうです。』

「？どういう事だ」

『私が目を覚ました時には家ではなく違うところにいました』

『そこには胡蝶しのぶさんがいて二週間お世話になったそうです。そこで冨岡義勇さんにここに連れてこられました』

『これが私の知っている限りの事です』


「そうか…つらかっただろう」


『私は疑問に思っていることがあります』




『なぜ私は､あの場にいながらも

　 ＿生きているのでしょう＿ 』




「お前の寝顔は＿死んでいる＿ようだった」




『ﾍ?』

「死んでいるようだった」

「だから襲われなかったのではないか？」

『そう…かも知れないですね』

『昔からそうかも知れない…』

『父さんが言っていたんです』

『お前はできるだけ寝るときは全集中?の呼吸を止めろ』

『と言われていたんです。』

「(どうりで全集中の呼吸が)できているはずだ」

『？何がですか？』

「全集中の呼吸だ」

『できているのとできていないので何か違うのですか？』


「あぁだいぶ違う…できていると柱に近づくことができる」

『へぇ…そうなんですか』



「それでこの話は終わりだ」

「これから特別訓練を始める！」

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