炭治郎の姉上は心臓の病を持っています

禰豆子のため＿＿＿ ページ35

「おそらくは禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きていると思うんだ」

ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ


心臓の音が大きくなった

そろそろ私も限界何だと悟った

今にも倒れそう…

少しボーッとしていると…

ﾍﾟﾁｬっと音がした

そっちに目を向けると顔が怖い人が自分の腕を切っていた

何をしているの？

「お館様！証明しますよ俺が！鬼と言う物の醜さを」

「実弥…」

あの人実弥って言うんだ

「おい鬼､飯の時間だァ無理することはねぇお前の本性を出せばいい。俺がここで叩き斬ってやる」

「禰豆子ぉ」

『禰豆子…』

お願い…耐えて

「不死川日向では駄目だ」

「日陰に行かなければ鬼は出てこない」

「…お館様、失礼しかまつる」

実弥さんは日陰に行って禰豆子を刺した

「禰豆子！！」

『!』

私は怒りを必死に抑えた

ただ抑えるので精一杯だった

もう何も聞きたくない

でも失いたくない

もう大切な人を失いたくない


私の体は動いていた


私は自分でも気づかない内に実弥さんから刀を取り上げて禰豆子を守るように立った

「退け！」

私は此方に向かってくる拳を避けなかった

口からは血が溢れてくる

『これ以上…大切…な家族を…失い…たくない…から』ﾆｺｯ

私は思いっきり実弥さんを睨んだ

そして微笑んだ

「ｿﾞﾜﾂ」

この場にいる人は皆震えた


自分でも分かっていたはずなのに…

禰豆子のためなのに

何で…私は弱いんだろう

いつもなら我慢して見守ってあげれたのに…

どうして…？

『禰…豆子…頑張…れ』

そこで私の意識は途切れた

過去篇　予告　→←禰豆子のため＿＿

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