炭治郎の姉上は心臓の病を持っています“弐”

久しぶり ページ18

一週間は早かった


『もう一週間だよ〜早いね、一週間

…何だかね、胸が痛いの。手が震えるの。怖いの。

私、死んじゃうのかな…？』


「？」


赤子は首を傾げた


諦めちゃ駄目よね


『頑張らないとね！私も』

「が、んばれ！」

『ありがとう』

『よし！お散歩行こうか』

「おさんぽ！！」


私は赤子をおんぶした



例え今日が命日であろうと…


それまでの時間を目一杯歩まないとね









「姉さ〜ん！！」


「ここが紋次郎の家か！！」


「ゆうなちゃーん！！！」


『久しぶり〜』


私は元気に走ってくる炭治郎達に手を振った


後ろからはしのぶと…ん？


あれは柱の方々じゃない？

え？お館様まで？

幻覚かしら

…マジで何で？








「姉さんお久しぶりです！」


『久しぶりね！怪我は治ったの？』


「はい！」


『そう良かった』


頭を撫でると頬をほんのり赤く染めた

可愛い…




「ゆうなちゃーん！！！
会いたかったよぉぉぉおおおお！！！」


『善逸も久しぶりね！何も変わってないね』
　

善逸の頭を撫でるとやっぱり騒ぎ始めた


「ぎゃぁぁあああ！！頭撫でてもらえたぁあ」


『善逸うるさいよ』



「おい！ゆうな！！勝負しろ！！」


『伊之助も久しぶりね！ちゃんと名前呼べるのね！偉いわ！』


伊之助の頭を撫でると急に大人しくなった

どうしたの？



「姉さん倒れてませんよね？」

『うん､倒れてないよ。
久しぶりだね！しのぶ〜』


冗談で抱き付くと顔を真っ赤にした


「ちょっと！姉さん！！？？」



みんな何でこんなにも可愛いんだ

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