In Other Room (ページ9)

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-just for u- ページ9

後ろから抱きしめられる冷たい空気で目が覚める。

「...ん？」
「ただいま」
彼からはまだ外の香りがする。

「おかえり」
起き抜けの少しかすれた声で返す。

「起こしてごめん」
首にかかる髪を鼻で避けられて、首に彼の体温を直に感じる。

「ううん」
前を向いたまま返事をして、抱きしめられる感覚が心地良くなってまた眠りに堕ちかける。

「A...」
「ん？」
すん、と首元から匂いを確かめるように彼が息を吸う。

「はぁ...」
胸のつかえにもがく様に、大きく吸い込んだ息を静かに大きく吐く。

「ん！」
お腹に彼の手を直に感じ思わず声が出る。

「手、冷たいよ」
お臍あたりを撫でる彼の手の上に手を重ねる。私の指を絡めながら一層に抱きしめる力が強くされ、あまりの強さに骨が軋むように感じる。

「ジョンウナ」
「ん？」
体ごと後ろを向き、真正面に向かい合う。

「ジョンウナ、好きよ」
頬を包むように手を沿えて、キスを落とし、彼の頭を胸に抱える。
腰に回った彼の腕がきゅっと力が入り、私との距離をゼロにする。

「あぁ。俺も…」
彼の温もりを胸に感じ、彼の肩を抱く。

すがるような様子で不安を纏った彼を安心させたくて、滅多に口に出さない言葉を伝える。
恋しさが増した私は、ふとした依存する感情を心地良く感じていた。

「おやすみなさい」
頭に一つキスを落せば、しばらくして彼から寝息が聞こえ始める。

"あなたの不安が少しでもなくなりますように…"
カーテンの隙間から覗く月に唱え、私も眠りに落ちる。

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たまに無償に寂しくなって、温もりを求める事ってありません..か..？そういう時のちょっとセンチメンタルな雰囲気を書きたかったんですが...
そしてRな展開も考えたんですけど、私には書けませんでした←