In Other Room (ページ8)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:10,171 hit

Trick or Treat! -3 ページ8

啄ばむキスで、リップノイズが静かな部屋に響く。
久しぶりに会った彼は、どこか増して色気を纏っていて、ここが事務所だと思っていても止められなかった。

「ぅん」
少しずつ深くなるキスに声にならない声が鳴る。
頭が痺れるような感覚に、思わず彼のシャツを握りしめる。

「帰ったら楽しみにしてて...」
そっと耳元で囁かれ、そのまま耳に小さくチュッと音が届く。
シニカルとも取れる笑顔を見せて、部屋を出ていく。

「はぁ....なんなのよ。今日は...勘弁して」
私はいつから、こんなに彼に翻弄されるようになったんだろう。
その場にしゃがみ込んだ。

ハロウィンて本来、秋の収穫を祝って悪霊払いする日でしょ。
このままやられてたまるか、と負けず嫌いの性が、数時間後、彼が思い描いた展開とは違った展開をもたらす事になる。

-----------------
ハロウィン終わっちゃいましたが、なんとか書き終えました。
ベタな展開でごめんなさいw
もうちょっと捻られるといいんですが...なかなか(T_T)