In Other Room (ページ7)

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Trick or Treat! -2 ページ7

「ごめん。お菓子あったんだけど、さっきスヨン達が全部持って行っちゃったみたい(笑)」
「へー...じゃあ、いたずらしていいんだ？」
立っていたジョンウンがこちらに1歩2歩と近づく。座っている椅子の肘掛に手をかけ、真正面から見つめられる。

「ちょっと。冗談...」
「なにが...冗談？」
長めの前髪から見え隠れする目がゆらりと色を変え、目が離せなくなる。
徐々に近づく顔...

「Trick or Treat!!!」
大きな音を立ててドアが開き、合言葉が叫ばれ、チャンミンが部屋に入ってきた。

「あ、あぁ。Happy Halloween....チャンミン、残念だけどもうお菓子なくなっちゃったんだよね」
急な登場に驚き心臓がドクドクと鳴る。

「え？ヌナ、僕がハロウィンのこと教えてあげたんですよね？なのに無いんですか？」
「いや、かなりの数用意してたんだけど、さっきスヨン達がさ...」
平静心を取り戻そうと、立ち上がりチャンミンに近寄る。

「あ～ぁ。ちょっとヌナ、僕にも市販品渡そうと思ってたんですか!?違いますよ～前はちゃんと作ったのくれたじゃないですか～！用意してくれるだろうと思ってたのに...はぁ。何のために事前に連絡したと思ってるんですか～」
「ヌナが事務所でお菓子持ってないと困るだろうと思って、優しい弟が純粋にアドバイスくれたと思ってたよ」
心底呆れた顔をするチャンミンに、ニコリと笑顔を返す。

「あ～ぁ、なんですか幸せボケですか？さっきも2人でイチャついてましたよね？気を付けて下さいよ、ここは事務所です」
「ごめんなさい..。今度ちゃんとあげるから」
一言二言の小言を残してチャンミンが部屋から出ていくと、ため息と共に壁に寄り掛かる。

「なぁ、チャンミンに手作りあげてたのか？」
デスクに寄りかかるように腰を掛けていた彼が、こちらを見る。

「前にね、日本で活動してた時にジュンスがどうしても手作りが食べたいって言いだして、5人に作ったの」
「ふーん..」
射抜くような目線から目が離せず、思わず黙ってしまう。

「ここ、外から死角だよね」
その言葉にハッと我に返ってももう遅い。
彼の胸元が目の前にあって、首後ろに手が添えられるとキスが落とされた。