In Other Room (ページ21)

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ごめんページ21

その日はイライラしていた。

冷静になろうと一度離れると、タイミングが掴めなくなって、連絡を取りづらくなった。

数日振りにAの家の鍵を差し込み、静かにリビングに入ると、フローリングに横たわる彼女の姿に、倒れたのかとドキリと心臓が鳴り足が急ぐ。

顔を覗かせると、静かな寝息が聞こえ、大きくため息が出る。
こんな所で寝るなんて、人騒がせな....

ふと、彼女の傍に俺のタバコの吸い殻が目につく。
吸わない彼女がなぜ...？

改めて彼女を見ると、青白く顔色が悪い。
また寝食忘れて働き続けたのだろうか。

寝ているAを抱き上げると、彼女が俺にすり寄り
「ごめんなさい」囁くような声。
「俺もごめん」と返すが無反応で、彼女はまだ夢の中にいた。

ベッドにおろし、一緒に入ると彼女の髪から俺のタバコの匂いがする。
愛おしさに抱きしめる力を強くする。

Aが起きたら謝ろう。
ひとすじ、目尻から流れた涙にキスをする。

사랑한다...