In Other Room (ページ18)

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Twinkle Twinkle -1 ページ18

彼が歌う姿はキラキラとしていて、ステージ下から眺めると照明とぶつかって、眩しくて目を細めてしまう。

彼が2年半ぶりに立ったステージの始まりは、2人の弟とファンの愛が沢山詰まった横浜の地だった。
仕事の都合で横浜公演には行けず、福岡公演を見に来た私は、キュヒョン君から聞くよりものびのびと大好きな歌を歌っている彼の姿を目の当たりにして、細めた目尻から涙がつたった。

「お疲れ様でした～！そしてリョウク誕生日おめでと～！！」
無事に終えた福岡の2日目の夜、簡単にお疲れ様会とリョウク君の少し早い誕生日をお祝いした。

「久しぶり、リさん。覚えてるかな？」
振り向けば、以前のKRYツアーでもバンドメンバーだった皆川さんだった。

「お久しぶりです！以前はお世話になりました。今回はバンドマスターなんですね」
「そうなんだ。嬉しいよ、また声掛けてもらえて。メンバーもまたツアーが出来て嬉しそうだね」
「はい、イェソンさんは除隊後最初のツアーですし。なんだか見てて感動しちゃいました」

いつかまた一緒に仕事が出来るといいね、と言葉を交わし会話を終えると、自分が知る限りに日本語とハングルをごちゃ混ぜに、バンドメンバーと話を楽しそうにしている3人がいる。

「ヌナ、どうだった？今日のライブ」
「驚いた。きゃりーぱみゅぱみゅを歌うなんて想像もしてなかったよ」
「でしょ？バラードだけで終わらせるなんてつまらないと思ったんだ(笑)初日のみんなの驚き方ったら最高だったよ！」
口の前に手を添えてケタケタと笑う。

「て、そうじゃなくてヒョンのライブはどうだった？」
「あ..うん、凄く良かったよ。感動した」
「そういえば、神戸はトンを優先してライブ行ってたからヒョン拗ねてたよ」
神戸公演の日はユノの最後のライブだったため、そっちを優先してしまい、ジョンウンからもこっぴどく言われた。
横浜も別の仕事で行けてないから尚更だった。

「あぁ..うん。それは申し訳ないと思ったんだけど、見送りたくて。あくまでもスタッフとしてね？
ステージ裏から見せてもらったよ」
「まぁ、ヌナは日本の活動の時からの付き合いだもんね。しょうがないね」
ばさっと言い放って目の前のサラダをむしゃむしゃ食べ始める。
リョウク君の可愛らしい外見とは裏腹にあっさりとした性格は、よく知らない人からすればなかなか驚くものだ。