つよく、はかない。

お熱。《ゆとやま》 ページ1

裕翔side



今日は、やまとロケ。2人きりのロケだから嬉しすぎて鼻歌を歌いながら楽屋へ向かう。

やまのソロ曲にみんなで出たの、楽しかったな……。

なんて、つい最近のことなのに懐かしく思えてしまう。



「ふふふ……。」



思わず笑みが溢れた……良かった、誰も見てなくて。

見ていたら、不審者扱いされるところだったよ。



やまに会いたい気持ちからか、いつもより早く楽屋の前に着いた気がする。


やまがゲームと格闘する「うぉりゃ！！」とでも言う声が聞こえてきそうだけど、聞こえない。


ゲーム、してないのかな？



「やま……おはよ……？」



やまは、スースーと寝息をたててソファで寝ていた。

すぐに起こしてはもったいないので、写真を2、3枚……5、6枚撮ってからやまを起こすことにした。


やまには申し訳ないけど、もうすぐメイクの時間だからね。

それに、着替えないとだし………。



「やま、起きて？」

「ゆ……と？」


今、僕の目の前に、天使が舞い降りました。

目を擦って、小さく欠伸をして、上目遣いで見つめてくるんだよ？

可愛いという言葉しか出てこないよね。


「可愛い…じゃなくて……メイク、行かなきゃだよ。」


「ああ……うん。」



若干引き気味のやま。これは、悲しいことにいつも通り。

だけど、心做しかいつもよりも顔が赤い気がする。

照れただけ？いや、違う。

熱がある？

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