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裕翔side
今日は、保健関係の勉強会。
午前だけだったから、午後はオフでいいよと二宮先生に言われていたけど涼介の家に行くことにした。
「涼介の気持ちを軽くしてあげて。」
なんて大貴くんからメッセージが届いて、行かないという選択肢が消えたから。
圭人も同じ内容のメッセージが届いていたみたいで、今は二宮先生に同行することを伝えている。
ちなみに光は……研究室にこもるらしい。
月に何回かある『考える日』だとかなんとか……。
『切りたい……。』
そう泣きながら言う涼介の姿が忘れられない。
今もきっと苦しんでいるんだろうな。
気持ちの吸収……人の心に敏感……
どうにかして、良い薬でもなんでもいいから涼介を楽にしてあげる何かが欲しい。
「裕翔、早く来いだって〜。」
「はーい。」
涼介の住むマンションに着いた。
マンションのエントランスには、見覚えのある人が。
「雄也!」
「ああ……良かった……!!涼介の家の合鍵持ってるよね?」
「持ってるけど……?」
圭人が鍵を見せると、雄也は走り出した。
「早く来てくれ!涼介が……!!」
車の中で二宮先生が
「嫌な予感がしますね……。」
なんて言っていたことを思い出した。
二宮先生の予感は、本当に当たる。
当たってしまうんだ……。
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作者名:赤兎 | 作成日時:2019年10月13日 23時