約束～Love Story～数原龍友 (ページ8)

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兵庫県に帰ってきた龍友は

最初はやっぱり少し落ち込んでいるように

見えたけど

前よりもたくさんたくさん

歌を練習してる。

それほど本気なんだ

そういう気持ちがガンガン龍友の

歌から伝わってくる、

この時の私は龍友と過ごす時間が

どんどん減っていってることに

気づかなかった。

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プルルプルル

龍「もしもし、A？話したいことあんねん

今から会えへん？」

「いいよ、」

冬の寒い公園に行くともうすでに

龍友がベンチに座っていた。

この公園は私達が出会った場所。

全てが始まった大事なところ。

龍「よっ、」

「よっ、」

龍「ふはっ可愛くねぇな笑」

「うるさい、で、どうしたの？」

龍「あんな、僕東京行く」

「へ？」

龍「東京行って僕の歌をもっと磨きたいねん

多くの人の心を動かせるようなそんな歌手になりたい」

「……」

龍「それでな、A」

「嫌だよ、龍友離れてかないで、私っ

龍友がいないとっ、無理」

龍「ごめん、A別れよ」

「嫌だよ龍友、遠距離でもいいから

私はずっと龍友のこと好きだよ？ずっとずっと」

龍「A、ちょっと僕の話聞いてくれへん？」

「……うん」

龍「僕もな本音をゆーたらAと離れるのは

嫌や。ずっと一緒におりたいと思ってる。

でもな、いつまでも僕の夢にAを

付き合わせてられへん

器用ちゃうから今の僕にはAを

幸せにすることはできへんと思うねん

やからさ僕が歌手になって

多くの人の心を動かせるような歌手に

なれたら

夢を叶えることができたら

必ず迎えに行くから

僕ともう一度付き合ってください」

「……泣」

「もちろんっ！、、、約束だよ？」

龍「おう、約束や

絶対芸能人の彼女にしたるからな

他のやつに目移りせんと待っとけよ笑」

「うんっ泣」

龍「じゃあ、またな」

「え？もう行くの？」

龍「今日の最終便で行くねん

ずっと言うタイミング逃してもーてて

ごめん」

「なんか、、龍友らしいね」

龍「そうか？笑」

「うん、頑張ってね

私は数原龍友ファン第1号だから！」

龍「おう、さんきゅーな、じゃあ」

後ろを振り向きもせず歩いていく龍友の

後ろ姿を見てしばらく動けずに

ずっと泣いていた。