約束～Love Story～数原龍友 (ページ44)

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43 龍友side ページ44

今日は無事にツアーも終わり

休もうと思っていたけど

やっぱり体を動かしたくて

事務所にトレーニングに来ていた。

それが……

間違ってたのかな……？

廊下を歩いていたら

見覚えのある男の人がいた。

今市さんや……、挨拶せんと。

隆「A！」

え？A？

「あー！隆二くん！」

Aも「隆二くん」なんて

呼んで明るく返していた。

隆「後ろ姿でわかっちゃった」

「なんか、嬉しい

これから仕事？」

そんなん僕だって

気づけるし。

隆「いや、今日はトレーニングしにきたんだー」

「そっかそっか」

隆「……ほんとに明日帰っちゃうの？」

「うん、、帰るよ」

隆「えぇ、寂しいな」

そんなの……

僕の方が寂しかった。

ずっと一緒にいたかった。

「また、東京来たら連絡するよ」

隆「うん！ご飯食べに行こ！」

「じゃ、また、ね？」

隆「うん、またね」

僕とはご飯に行ってくれへんのに

今市さんとは行くんや

隆「Aっ！やっぱり待って！」

「えっ、どうしたの？隆二くん」

隆「やっぱり俺さ

Aが好きだよ」

その言葉に頭の中の何かが切れて

僕は隠れていた壁を離れて

飛び出した。