約束～Love Story～数原龍友 (ページ38)

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37 龍友side ページ38

今日はツアーのボーカルと

演奏の皆さんで音合わせをする。

だから涼太と事務所に来ていた。

そう言えば今日から三代目さん

京セラ入りか。

てことは、Aも行ってるんかな……？

1度Aのことを考え出すと

そのことしか頭にない。

三代目さんと仲いいのは誰なのかな？とか

惚れちゃったりしてないかな？

今何してるのかな？とか

考えてしまう。

そんな時隣を歩いていた涼太が

何かを見つけたように早歩きになった。

そして涼太が衝撃的な一言を発する。

涼「あ、Aちゃんおはようございます」

「え、あ、片寄くんおはようございます」

涼「昨日はありがとうね～

また行こ！」

「わ、私でよければ」

涼「じゃ、また連絡するね」

もう僕は何が起こっているのか分からず

突っ立っていただけだった。

涼「ん？龍友くん？行かないの？」

龍「あ、ごめんごめん、行こ」

涼太が隣で不敵な笑みを浮かべていた。

こいつ……怪しい。

何かあるな。

龍「なぁ、涼太

なんでAとあんなに仲いいん？」

涼「それ聞いちゃいますー？ニヤ」

龍「なんやねん、教えてや」

涼「へへっ、前に一緒にご飯行ったんですよ♪

あー、私服可愛かったなぁ～」

龍「そ、そうか」

涼「……」

龍「どうしたん？」

涼「龍友くんが思っているようなことは

絶対ないよ、」

龍「え？」

涼「もういいんじゃない。

Aちゃん迎えに行ってあげても」

龍「でも、、僕はまだまだや

それやのに迎えに行くなんてできへん」

涼「そうやっていつまでもいつまでも

迎えに行かなかったら誰に取られちゃうよ

特に三代目さんとか

Aちゃんそこらへんのモデルさんより

美人だし」

龍「なっ！！」

涼「嫌でしょ？他の人と二人で歩いてるの

龍友くんはペースペース言うけど

時にはペースを乱して奪いに行くことも

大事だと思うよ」

龍「……」

それだけを言い残して

涼太は先に行ってしまった。