２年５組のミンハオ君

文化祭４ ページ18

ミンハオ君のクラスを見るためジュニと体育館に向かったが


「うっわ…人やべ」




JN「うわぁすごい」




「前の方に二個空いてる席を発見した！！行くぞジュニ！」




JN「はい隊長！！」




ジュニ君が楽しそうでAは嬉しいよ





「ミンハオ君王子様なのか〜かっこいいだろうな〜服似合ってたもんなー」




JN「嬉しそうだねA」




「そりゃ嬉しいよ！！！好きな人の劇をみれるんだもん！」




JN「Aはほんとにミンハオのことが好きなんだね。ミンハオは素直じゃないけど実は寂しがり屋だし、俺も放っておけないんだよね」




そう言うジュニはとてもお兄ちゃんのようだった


ジュニは天然だけど人の面倒見がいいもんね





「見た目もどストライクだけど、今日ミンハオ君に初めて話しかけられて沢山話せて、私不覚にもギュンっとしたの」




JN「俺、ミンハオがあんなに人のこと貶すの初めて見たんだよね〜(笑)Aには心開いてるのかも！」


「え？」




その言葉と同時にびーッという開演の合図がなった



ミンハオ君が、心を開いてくれてる？





あんなに塩対応だったのに？




変なドキドキが収まらない




ジュニのせいだ！


ーーー



劇が始まり舞台には女の子がひとりいる




この劇は白雪姫




七人の小人に出会い白雪姫が王子に対面するシーンになった




「……わ、かっこいい」




素直に感想を述べてしまったが本当かっこいい




さっきも見たけど舞台のスポットライトを浴びたことによりミンハオ君がとても輝いて見える




ミンハオ君はいつもは少し地味な雰囲気だが、メガネを外したら本当に美少年で




周りの女の子たちが小さな声でかっこいいなどと噂している




あたしのが前から好きだったわ！！




なんて勝手に対抗心を燃やすあたり私は子供だと思う





ついにクライマックスがやってきて


白雪姫が毒りんごを食べ、死ぬシーン




そしてそこに現れる王子ミンハオ君





様になってる、なんて呑気に思っていたのもつかの間


このシーンは白雪姫の目を覚ますために王子様がキスをする





ミンハオ君は白雪姫にゆっくりと近づき





キスを…




…嫌だ、




見たくないよ



そう思った私は体が勝手に動き体育館から出ていった



JN「Aどこ行くの！？」




後ろからジュニの声が聞こえるが悪いけど聞こえないフリ





「…彼女でもないのに一人で落ち込んで、何やってんだ私」




私は中庭で一人呟いた

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