45 yuto Side ページ45
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俺の人生
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好きな人とは結ばれない名脇役ってとこかな。
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緑化委員、なんて草花に興味なんてなかったのに。
ルックスて近づいてくる奴らから避けていたら
成り行きで緑化委員になった。
別に行かなきゃいい話だし、強制じゃないし。
委員会の集まりになんとなく参加してれば
なんとなーくやっていれば。
それでいいと思っていた。
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(じゃあ、那須と暁で)
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暁A。初めて彼女を知ったのは、
俺は今日、今、この場所で。
物静かそうだけど、どこか魅力的で。
透き通った肌にナチュラルメイク、艶のある髪に
シワ1つない制服。
彼女を一目見ては、目が離せなかったんだ。
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そんな彼女と少しでも仲良くなるために。
ペアであることをいいことに、積極的に参加した。
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「暁さんってさ、電車通学？」
「あ、はい」
「ふーん、家遠いの？」
「電車で20分くらいかな、」
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本当に他愛のない、ごくごく普通の会話。
だけどそれだけでも癒されて楽しくて。
少し彼女の事を知れたようで、それだけで良かったんだ。
そして彼女は俺にキャーキャー言わず、
対等に接されている事が何よりも嬉しかったんだ。
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だけど、そんな彼女が。
浮所がずっと言っていた女の子だと知ったのは突然だった。
俺が当番だった日、迎えにきた浮所。
いつもと変わらず爽やかな表情でやってきたアイツは
目が飛び出るほど驚いていて。なんとなく察した。
聞いてみると案の定、あの日の女の子だと言った。
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別に、好きとかそういうのじゃないんだけど
なんだか血の気が引いて、心に穴が開いたような感覚だった。
素直に��おめでとう��とか言えたら良かったのに。
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それでいて、浮所が暁ちゃんの家庭教師を始めたと聞いてから
俺が少しずつ縮めていた距離はあっという間に越されて
彼女とも関わる機会が多くなった。
どれだけ俺が見ても交わう事のない視線。
いつも見かける彼女は俺の隣の、浮所を見ていた。
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とある日も廊下でバッタリ会った時、
彼女は浮所を探していた。
会えて嬉しくて舞い上がったのは一瞬で
俺の気持ちを知らない彼女。
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「那須くんって、いつも私によくしてくれるよね」
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だからこの言葉を聞いた時は
もういっそのこと言ってしまった方が
楽なのではないかと思った。
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だけど親友と好きな人が結ばれる。
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俺はこの気持ちを押し殺して笑うんだ。
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Shiro.(プロフ) - 梨乃さん» 感想ありがとうございます！励みになります、うれしいです！！！ (4月10日 11時) (
レス) id: 5a97038d8f (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ものすごくキュンキュンしました！続きが楽しみです^_^ (4月8日 8時) (レス) @page36 id: 5cceb5056f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiro.
| 作成日時：2024年2月26日 22時
