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40 hidaka Side ページ40

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(ねぇ、あの時の見てたんだよね?)




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体育祭、今年は出ると決めていたけど
実際暑いし知らない女の子からは声かけられるしで
やっぱ出なくて良かったかも。なんて思った矢先、
俺から少し離れた所で玉入れのボールを運ぶ暁を見かけた。
今日は会ってもないし話してもないから俺の元気ゲージの減りが早い。

そして今日はお団子をしているようで。
髪を下ろしていることが多いから新鮮でドキッとした。

そんなことを考えていると横から聞こえた声。
今日も大森は俺の近くにいて。
あれ以上の迷惑が暁にかからないためにも、
一度ちゃんと断った方がいいのだろうか。




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『あの時って?』

(そういうの良いってば。)




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”私がどれだけ飛貴くんのこと見てると思ってるの”と
切なそうな顔を浮かべていた。
大森は周りよりずば抜けて可愛いし
男の子が好きそうな仕草や動作が完璧。
そしてその一途さも他のやつに向けたら好感度でしかない。
…どうやら俺はその相手には相応しくなかったようで。
きっと大森にはいい人が現れる。そう思う。




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『…見てた』

(なんで声かけなかったの?)

『俺の出番なかったし』

(じゃあ、見てたならあの子に気持ち分かるよね?)

『は?』

(暁さんの気持ちよ!ほんっと飛貴くんって鈍感!)




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先ほどの悲しい顔とは打って変わって
カラっと明るい表情だった。
きっと大森は俺の事を長く見てきた分、
俺が気にする以上にきっと彼女は前向きなんだ。




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(ちょっと意地悪しただけだし!
 暁ちゃんとの隙見て飛貴くん奪っちゃうしぃ!)

『ふはっ、』

(ちょーっと何笑ってんのよ!)




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ちょっと好きの表現の仕方が過度だっただけで
大森はいいやつ。




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そして暁の気持ちが分かった上で。
俺も同じ気持ちだからつまりは両想いなんだけど。




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『なんか間接キスみたいでドキドキするね!』




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あからさまの照れたような素振りが可愛くて、
つい意地悪をしてしまう。だって可愛いんだもん。





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体育祭が終わったら。告白しよう、と
声をかけようとしたら女の子の集団に声をかけられて
驚いた暁はその場を立ち去った。




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「暁ちゃんにそんな意地悪しないのー」

『だって……』

「可愛いんしょ?可愛かった…」

『はあ?』

「あーうそうそ!や、嘘じゃないけどそこまでじゃないから」




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隣で那須がボソッと言って。小さく会話。
那須が”可愛い”なんて言うから、
ちょっと妬く。
あー、恋って難しい。




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Shiro. です。1番右のお星様を
押して頂けると幸いです。




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設定タグ:浮所飛貴 , 那須雄登 , 美少年   
作品ジャンル:恋愛
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Shiro.(プロフ) - 梨乃さん» 感想ありがとうございます!励みになります、うれしいです!!! (4月10日 11時) (レス) id: 5a97038d8f (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ものすごくキュンキュンしました!続きが楽しみです^_^ (4月8日 8時) (レス) @page36 id: 5cceb5056f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shiro. | 作成日時:2024年2月26日 22時

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