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20分ほど電車で移動し、
その時間はいつもイヤフォンで音楽を聴いている。
最近はアイドルソングにハマっていて
誰かが作ってくれたプレイリストを流す。
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そして夢の事を思い出すんだ。
中学3年生の秋、好きな男の子に告白した。
初恋だった。
それが恋かと聞かれたら、はいとは言い難い。
だけどあの頃の私は私なりに本気で恋愛してたと思う。
今思えば”そもそも、可愛いとか思ったことないし…”も
ただ単に断るための理由だったのかもしれない。
そんなこと、本人に聞かないと分からないけど。
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それから、好きな男の子に言われたあの言葉が
忘れられなくて、離れなくて。
可愛くなりたい、と強く思った。そう思ってしまえば
身なり素振りから気にするようになり、
いつの間にか強くなれるんじゃないか、と思うようになってきて
自信も無くてすぐへこたれるけどそんな自分を好きになれますように。
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なんて思った。
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「おはよ」
「お〜!おはよ〜」
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考え事をしてたら最寄り駅に着くのはあっという間で。
歩き通学する立川真美ちゃんと合流する。
真美ちゃんとは中学生からの仲で
肩にかかるくらいのセミロング、ブラウン色の艶のある髪に
大きな目。色が白くて小さい唇。
甘いお顔なのに、性格はサバサバしていて
私の悩みなんて即解決してくれる頼れる存在。
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「今日、数学の小テストあるらしいよ」
「えぇ!?そうなの!!?」
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知らなかった…
数学の先生はすぐ抜き打ちテストするから厄介。
全然勉強してない。
とか言ってしてるやつ、ではなくて本当にやってない。
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「終わった…」
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Shiro.(プロフ) - 梨乃さん» 感想ありがとうございます!励みになります、うれしいです!!! (4月10日 11時) (レス) id: 5a97038d8f (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ものすごくキュンキュンしました!続きが楽しみです^_^ (4月8日 8時) (レス) @page36 id: 5cceb5056f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shiro. | 作成日時:2024年2月26日 22時