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〜翔平side〜
昨日はAに色々言いすぎちゃったな……
なんか電話かけ辛い。
きっと何事もなかったようにかければそれで大丈夫なんだけど……
一平「そんなに気になるなら、意地はってないで、かければいいじゃん」
「Aからかければよくない？」
一平「Aちゃん、遠征中のお前に気軽に電話かけられるような性格じゃないじゃん」
分かってる。Aはいつも俺を一番に考えてくれていて、遠慮しすぎなくらい遠慮している。
連絡する時はいつも俺からだ。少しくらい我儘言ってくれた方がいいのに、って性格上無理か。
「だよね……ちょっと電話してくる」
A「もしもし？」
「昨日はごめんね…楽しんできた？」
A「うん！すごく楽しかった。私ばっかりごめんね？」
俺何やってんだろ、Aを幸せにするために結婚したのに、これじゃ気を使わせてばっかりだ。しっかりしないと。
「いや、Aは謝ることないよ。Aが楽しそうにしてるのが、俺嬉しいから」
A「翔平くん、今日は翔平くんに話したいことあったから、電話くれてすごくうれしい！電話したいなって思ってたらかかってきたんだよ！ホントにすごい」
はあ、可愛いな。こんなにうれしそうなA。その要因が俺じゃなくたっていいじゃないか。ほんとガキだよな
「そんなに興奮してどうしたの？」
A「実はね、井口さんと凪ちゃん付き合ってたの！今日教えてもらってほんとびっくりしたけど嬉しかった！」
きっとこころから喜んでるんだろうな。そんな喜んでるAの顔見たかったな。それなのに俺は嫉妬して……
「よかったね。Aが嬉しそうだから、俺もうれしい」
A「二人がアメリカに来るとき、翔平くんも会ってくれる？」
「もちろん。Aの大切な人は俺も大切にしたいよ」
A「嬉しい！ありがとね。やっぱ、翔平くんの奥さんになれて幸せ者だ！」
そうやって嬉しそうなAが、ものすごく愛おしい。大丈夫俺たちはちゃんんと心で繋がってる。醜い嫉妬なんてしなくても大丈夫なんだ。
きっとAだって不安な気持ちはあるけど、それ以上に俺の事を信じてくれている。
「A、ほんとに愛してるよ。気を付けて帰っておいでね」
A「私も、翔平くんのこと、愛してるよ////////」
わーお。これは来るな……きっと受話器の向こう側では顔を真っ赤にしてるんだろうな。愛おしさで胸が満たされる
電話を切った後、幸せな気持ちで眠りにつく。上手くいかなかった今日の分まで取り返せそうな、そんな無敵な気持ちだった。
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作者名：玲花 | 作成日時：2024年1月12日 11時
