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そんな幸せそうなカップルを見ながら、しっぽりと端の方で飲んでいた。

早く翔平くんに報告したいな〜……でも、そっか翔平くん怒ってるんだった。強行突破しちゃったしな

椎名林檎「A久しぶり!引退試合ぶり?」

「姉さん!久しぶりです。そんなにあってなかったですっけ?結構連絡とらせてもらうから、そんな気がしてなかったです。」

椎名林檎「なあに、アンニュイな顔してるの?理に彼女ができてちょっと嫉妬してるの?」

「それは滅相もございません!ホントに二人の交際報告は心の底から嬉しいです。」

理くんから解放された凪ちゃんが隣に戻って来てた。

「A……ほんとにありがとう。ちょっと気まずいかなと思ったんだけど、理が絶対Aなら分かってくれるって言ってくれて、その通りだった」

「祝福できない理由が何もないよ(笑)」

凪「ほんとにありがとう!!!ここだけの話、私はAが一番だから、理と付き合うよりAとの友情とりたいと思ってた(笑)」

「凪ちゃん、それは絶対ダメだよ(笑)でも、ほんとにありがとう!大好きだよ」

椎名林檎「となると、Aがアンニュイな顔してた理由はなんなの?大好きなアーティストのLIVE終わりで楽しいはずなのに」

「実は翔平くんと喧嘩しちゃって」かくかくしかじか説明

凪「うわ〜〜〜なんというか」

椎名林檎「うん。メンドクサイわね」

「翔平くんの方がめちゃくちゃモテるのに、自分のことは棚に上げて…」

椎名林檎「ほんと高校生カップルの喧嘩内容ね(笑)大谷くんもAも、恋愛とは疎遠だったから」

凪「今、初めて皆が通ってきた恋愛を二人でしてる感じだね(笑)」

椎名林檎「そういう分からず屋さんには、ストレートに愛を伝えるのが一番よ」

凪「確かに。結局カップルって女の子の方が上手ですよね」

椎名林檎「そうね。上手でないといけないし、ちゃんと上手にさせてくれるパートナーにしないとね。Aはもっと我儘になっていいんだよ」

凪「そうそう。Aの打ち返し方が弱いから、余計に翔平くんも我儘言ってくるんだよ。でもきっと翔平くんも我儘って分かっててちょっと落ち込んでるんじゃないかな?」

「なるほど……なんかめっちゃ勉強になります。」

椎名林檎「いつでも相談乗るからね」

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作者名:玲花 | 作成日時:2024年1月12日 11時

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