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そんなこんなで無事に学校着いた私は何を考えるわけでもなく、ただ授業を受ける。
お兄ちゃんみたいに特別頭が良いわけでもなかった私は、小さい頃から親や先生に過度な期待をかけられる事もなく平凡な毎日を過ごしてきた。
先生が黒板に走らせる字を目の前のノートに写す単純で退屈な作業を続けること4時間。
『Aちゃん』
その声は、ゆらゆらと夢と現実の世界を彷徨っていた私の意識をあっという間に呼び覚ます。
私はこの声の持ち主に会いに学校に来ているといっても過言ではない。
待ちに待ったお昼の時間。
教室の前のドアに目を向ければ、
“こっちこっち”、とでも言うように片手を挙げ、その手に包まれた青いギンガムチェックのお弁当を
ゆさゆさと揺らすソクミン先輩。
教室を出入りするクラスメイトの頭にお弁当箱がぶつかってしまうと、『あっごめんね？頭痛いよね？大丈夫？』と彼女の背丈に合うように身体を折り曲げ、眉を下げて全力で心配している。
あぁ、好きだなあ。そういうところが好き。
体の細胞全てが優しさで出来てるんじゃないかってくらい優しいところ。
鼓膜を揺らす優しい声。
笑うとクシャッとなる目尻。
綺麗な鼻筋。
自然に人を集めてしまう雰囲気。
ソクミン先輩の元へお弁当を持って走れば、
『Aちゃんおはよう。お弁当食べよ？』
と大分遅めの朝の挨拶とともに掴まれた右手。
掴まれた部分から伝わる幸せに今日もほっぺがとろけそうだ。
右後ろを歩く私の顔と繋いでいる手に時々視線を落として、嬉しそうに笑うイ・ソクミン先輩。
理系コースの２年生。
だーいすきな彼氏。
そう、彼は私がやっとの思いで初めて作った初彼なのだ。
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ぎゅりっつ(プロフ) - 終わり、、、？ (2021年7月15日 20時) (
レス) id: 862ba992bc (このIDを非表示/違反報告)
SORA - すっごーく面白いです。シスコンおジス最高！！ (2018年11月24日 18時) (レス) id: dd7a5b3011 (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - きょうかさん» これからもシスコンおジスを愛してやってください〜！！コメントありがとうございます(^^) (2018年10月14日 22時) (レス) id: 882a5ad5bc (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - 3さん» ありがとうございます！！これからも宜しくお願いします^ ^ (2018年10月14日 22時) (レス) id: 882a5ad5bc (このIDを非表示/違反報告)
きょうか(プロフ) - なんかおジスがシスコンって想像できてすごく面白いです笑これから更新楽しみにしてます(o^^o) (2018年10月14日 2時) (レス) id: de8bd341cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミリ | 作成日時：2018年10月7日 9時
