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もちろんお兄ちゃんにはソクミン先輩の"ソ"の字も言ってない。
言ったらどうなるかなんて目に見えている。
お兄ちゃんはその甘ーい笑顔を使って学校から出てくる子達に聞き込みなんかしちゃって、ソクミン先輩の事を探し出しちゃうに違いない。
お兄ちゃんのきゅるるんスマイルを見たら学校中の女子は(もしかしたら男子も)あっという間に口を割ってべらべら喋るだろう。
その後のことはご想像にお任せするが、お兄ちゃんは何があっても私に怒ったりしたことがないから危ない目に合うのはソクミン先輩だ。
私の色恋沙汰によって暴走したお兄ちゃんは誰にも止められない。
それは14歳の冬に実証済みだ。
当時中学２年生だった私が初めて好きになったのは同級生の男の子。
家のリビングで彼の写真を眺めて、ニヤける頬を抑えるのに必死だった私は背後から忍び寄る悪魔に気付く事が出来なかった……
真後ろに近寄って来たユン・ジョンハンにひょい、と取られたその写真。
『ふーん、お前こんなのが好きなわけ？』
「ちょっと！返して！！」
慌てて椅子から立ち上がるけど、5歳差の身長差は大きい。背伸びしたって全然届かない。
『ジスー！！！！Aが一丁前に恋愛なんかしちゃってるけどいいのー！？』
ユン・ジョンハンが大声でそう叫ぶと２階から降りて来たお兄ちゃんにその写真は渡された。
『これがAの好きな人？』
「……うん」
『そっかぁ〜。Aも好きな人が出来たのか。そんな歳なんだねぇ』
お兄ちゃんがあんまり優しい顔でそんな事を言うから私は拍子抜けしてしまった。
これには隣にいたユン・ジョンハンも顎が落ちそうな程口をあんぐりと開けて、鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をしていた。
お兄ちゃんが応援してくれる事もだけど、
それよりも普段中々お目にかかれないユン・ジョンハンの間抜け面を見て嬉しくなった私は、好きな彼の名前や性格をお兄ちゃんに喋りまくった。
『つまんね』と呟いているユン・ジョンハンを尻目に、うんうん、と相槌を付いてくれるお兄ちゃんは世界で１番良いお兄ちゃんだと確信した。
しかし、私は２４時間もせずに昨日の光景は幻覚だったのか？と疑わざるを得なくなる。
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終わり
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ぎゅりっつ(プロフ) - 終わり、、、？ (2021年7月15日 20時) (
レス) id: 862ba992bc (このIDを非表示/違反報告)
SORA - すっごーく面白いです。シスコンおジス最高！！ (2018年11月24日 18時) (レス) id: dd7a5b3011 (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - きょうかさん» これからもシスコンおジスを愛してやってください〜！！コメントありがとうございます(^^) (2018年10月14日 22時) (レス) id: 882a5ad5bc (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - 3さん» ありがとうございます！！これからも宜しくお願いします^ ^ (2018年10月14日 22時) (レス) id: 882a5ad5bc (このIDを非表示/違反報告)
きょうか(プロフ) - なんかおジスがシスコンって想像できてすごく面白いです笑これから更新楽しみにしてます(o^^o) (2018年10月14日 2時) (レス) id: de8bd341cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミリ | 作成日時：2018年10月7日 9時
