27話 ページ28
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『美味しいですねぇ、良い天気なのでより美味しく感じます、』
「しゃけしゃけ、」
中庭で一緒にお昼ご飯を食べる。
棘先輩は相変わらず大好きなおにぎり。
私はサンドイッチ。
サンドイッチって呼ぶか、サンドウィッチって呼ぶか。
そんな脳内定義も今は無しということで。
『棘先輩って、恋愛に興味ってありましたか?』
「……、」
「ん〜、」と考え込む棘先輩。
その顔ですら美しいってイケメンすぎて辛いわ。
私もオタクになってきてるのかな。
「しゃけ、……ツナ、」
『そうですか、でも、最近までは無かったと?』
「しゃけしゃけ!」
『私は、……本心、恋愛になんて興味がなかった。
恋愛をするなんて、思ってもいなかったんです
でも、野薔薇が
「恋愛をするものって思うなんて、まだまだね」
って言ってきたんです。
それから恋愛の事に興味を持ち始めて。
そして、棘先輩に恋に落ちたって気付いたんです。
野薔薇に感謝ですね、ニコ』
「しゃけ、すじこ、昆布」
『こちらこそ、私を選んでくれてありがとうございます、先輩』
その時だった。
ピコンッ、とスマホが鳴った。
見ていいよ、と目で言ってくる棘先輩。
『じゃあ、少しだけ……、』
私は画面を開き、通知が来ていたメールを開いた。
宛先:A
_______________
件名:お見合いの件です。
_______________
お見合いの話についてです。
あの男性とはお見合いの話が破産しました。
正直、Aがあんなことを言うのは予想外。
でも。貴方の自由のためなら。
こちらこそ、ごめんなさい。
すまなかったね。
というメールが来ていた。
最後の「すまなかったね。」はきっと、父さんの言葉だろう。
私の自由のためなら、なんて母さんが言うと思わなかった。
きっと、怒ってると思っていたから。
『母さん……、父さん………、』
そしてまだ文が続いていることに気付き、
スクロールをしていた。
するとポツン、と文が1つ。
「彼氏さんを大切に。」
いや、母さんも何言ってるの。
地味に父さん口調だし。
この文を棘先輩が見ていたことに、気付くはずもなかった。
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椎茸の花(プロフ) - 神無月さん» え、ありがとうッ!!(((殴 (2021年2月17日 17時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 好きです!!!!(( (2021年2月16日 20時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - easy R!!さん» 乙骨君良いですよね〜、私も大好きです(●´▽`●)分かりました! (2021年2月16日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - アップル姫さん» キュンがギュンですかww分かりました、棘君ですね!棘君は神ですよね(*`艸´)ニシシ (2021年2月16日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
easy R!!(プロフ) - えっと個人的に乙骨先輩が推しなので、甘々な感じの日常を書いて欲しいです! (2021年2月15日 22時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椎茸の花 x他1人 | 作成日時:2021年2月7日 10時