16話 ページ17
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「んじゃ、お気をつけて〜!!」
悟がそう言って学校を離れたのが約1時間前。
私は今、自分の家の近くの道を歩いている。
学校から徒歩5分の駅で30分電車に乗り、乗り継いで10分、バスに乗って5分、歩いて10分。
私が「家に帰ります」と連絡用の電話をしたら、
父も母も「家で待っています」と言ってくれた。
家の門を開き、あまり好まない広い庭を進む。
石畳の道を歩いていけば玄関がある。
ここから先は学校での私じゃない。
菅宮財閥の娘として過ごさなければならない。
気を引き締めないと。
玄関をノックし、ドアを押す。
すると、メイド達が
「「「「「お帰りなさいませ、Aお嬢様」」」」」
「お帰りなさい、A。
大きくなったのね」
「おかえり、A。
久しぶりだな」
『………お久しぶりです、母さん、父さん。
そして、メイドさん達も。
お出迎えだなんて要らないと言ったのに……、
お仕事があるでしょう?』
「ふふ、良いのよ、気にしないで」
「今日は家族で過ごそう」
『……楽しみです、荷物置いてきますね、』
私は自分の部屋に向かった。
(『私の話し方、可笑しくないよね??
久しぶりの口調だから、あまり感覚掴めない。
日本語になってるといいけど……、』)
私はまた好みもしない自分の部屋の広いドアを開け、中に入る。
バタンッ、
大きな音が響き渡るのだった。
・
・
・
『野薔薇達は元気かな、
ちゃんと家に着いたかな、』
……狗巻先輩。
狗巻家って、何か大変なんだよね??
ちゃんと家に着いたかな。
荷物を片付けながらも頭に浮かぶのは学校の人たち。
あ、悟以外ね。
「A、降りていらっしゃい」
母さんの声が聞こえたので、私はあまり音を立てないように階段を駆け下りた。
・
・
「学校は楽しいかい?」
『……??えぇ、勿論です』
「それは良かった、こんな時に悪い話だと思うけれど…、、」
『……なんでしょう?』
「A、お見合いをしなさい」
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椎茸の花(プロフ) - 神無月さん» え、ありがとうッ!!(((殴 (2021年2月17日 17時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 好きです!!!!(( (2021年2月16日 20時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - easy R!!さん» 乙骨君良いですよね〜、私も大好きです(●´▽`●)分かりました! (2021年2月16日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - アップル姫さん» キュンがギュンですかww分かりました、棘君ですね!棘君は神ですよね(*`艸´)ニシシ (2021年2月16日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
easy R!!(プロフ) - えっと個人的に乙骨先輩が推しなので、甘々な感じの日常を書いて欲しいです! (2021年2月15日 22時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椎茸の花 x他1人 | 作成日時:2021年2月7日 10時