▼10話 ページ11
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無「冗談…だよね?」
『この状況で冗談が言えるわけないじゃん!』
思わず大きくなってしまった声が木霊する。
無「ご、ごめん…。」
『あ…怒ってないから!』
謝らせてしまった。
私の責任なのにもかかわらず無一郎を。
無「…じゃあそれは真実なんだね?」
少し答えづらい質問に息を詰まらせる。
『う…ん。』
捻り出した声はそれだけだった。
無「…Aはどうしたいの?」
『えっ?な、何が?』
急な問いかけに驚きながら思わず問いかけで返す。
無「この後の行動だよ。」
首をかしげはぐらかす。
無「決めてないの…?」
『…はい。』
間を空けて答える。
ハーっとため息混じりに無一郎は言った。
無「Aは僕との関係をなくしたい?」
『えっ…?』
無「今の話を聞く限り殺されるのは結局僕だ。
Aに対して害は及ばないでしょ?」
『な…何言って…』
無「だから…Aは僕に関わってもいいってことだよ。」
『でも…そうしたら無一郎は!』
無「…僕の心配するよりも自分の心配しなよ。
Aは過保護すぎなんだよ。
自分のことも少しは考えてみて。」
『自分のこと…?』
頭を抱える。
自分のことって何を考えればいいの!?
無「そんなに深く考えないで。
んー…例えば自分の好きなものとか…?」
好きなもの!?
『えっ…えぇ…?』
迷っていると無一郎は新しい質問をしてきた。
無「じゃあ好きな食べ物。」
『沢山あって選べません。』
無一郎は戸惑いながらも次の質問をする。
無「えっ…と…
じゃあ、んー…好きな人は?」
『お館様で。』
いや…この質問は愚問ですわ…。
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椎茸の花(プロフ) - 颯良(≧w≦)さん» 元気ッスよ!!! (2021年2月2日 21時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
颯良(≧w≦) - 椎茸の花さん» 飴さん…元気っすか? (2021年2月2日 20時) (レス) id: 9850d3665a (このIDを非表示/違反報告)
颯良(≧w≦) - 椎茸の花さん» ほかから聞いてたから知ってるよ!飴さん! (2021年1月18日 19時) (レス) id: 375a94cffd (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - 颯良(≧w≦)さん» それはそれはありがとう(*^▽^*)因みに私、ゆうはだよ。飴でもあるなぁ (2021年1月17日 19時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
ほかさん(プロフ) - 颯良(≧w≦)さん» コメントありがとうね!好き…ならよかった。 (2021年1月17日 18時) (レス) id: 0bf3024dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椎茸の花 x他1人 | 作成日時:2021年1月17日 7時