愛とアイ、どっちが欲しい？【 狗巻棘 】《完結》

５話 ページ6

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『とーげ！どうしたの、まだ眠いの？』





「しゃけぇぇぇ！？！？」




廊下で棘を見つけた。



私が話しかければ方を大きく揺らし驚く棘。

え、そんなに驚くかな。









『え、なんかごめん……、？』




「おかか、おかか！！」







『違うの？まぁ、いいんだけど。

なにか考え事？』




「……しゃけ、」









『私でいいなら聞くよ？』





「…………ツナマヨ、」









そして私は相談に乗ることにした。








『え、変な夢？』




「しゃけ、高菜、明太子」








『へぇ、愛してる、かぁ。

誰が言ってたの？』






夢って無意識に思い浮かべてる人をよく夢で見るらしい。

それの幻覚？のようなものが、夢。









「……A、が、言って、た」





途切れ途切れに話す棘。

今はそんなことどうでもいい。






今、棘、なんて言った？








『ごめ、ちょ、もう一回言って？』



「……Aが、言った、の」









……え、何それ。

言い方かわよ。




じゃなくて。







『え、私が？？

へぇ、夢ってすごいね！！』





「お、おかか？？」








『え、ううん、本当だよ、私棘の事愛してるもん！』




うっわ、何この甘いセリフ。

私って棘のことになるとどうしても決まらない。









「……しゃ、け、///」





『あはは、照れないでよ、こっちまで恥ずかしい』









「……！！すじこ、昆布！！！！！」






『え、な、何！？』









「いくら、」




『え、今の私の言葉、夢で見たって？』








「しゃけ！」









『……それ、予知夢か正夢じゃない？』








「……しゃけ？」









『私はそうだと思うな〜、』





「しゃけ、しゃけしゃけ！！」








『私今日どんな夢見たか覚えてないや、』




と、ボソボソ呟きながら歩き始める。







「……俺、も、愛してる、」


『んへ、///』








やっぱり私は棘に敵わない。




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