愛とアイ、どっちが欲しい？【 狗巻棘 】《完結》

１４話 ページ15

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ダメだ、こんなの。

やっぱりしなければ良かった。





俺の理性が危ない……ッ！！！






皆からしたらどうでも良いかもしれない。

でも俺にとっては大問題だ。






さっきも理性少し飛んでたし。







今なんて、深い方したというのに、もっとしたい、なんていう欲望が消えてくれない。







それはきっと、目の前の子のせいだ。

目がとろーんとしていて、口の端からは少しの唾液が垂れている。









これだけなのに、俺はなんてハレンチなんだろう。

もっとたくさん、触れたいだなんて思う。






「……ッ、はぁ、はぁ、……、？棘、……ッ、？」







まだ息が上手くできていない。

少し荒かったかな。






俺たちがキスしたのは初めてなのに、グイグイ行き過ぎた。









『……おかか、』




「えっ、謝らないで……、？
さっきも言ったけど、嫌じゃなかったし……。



それに、わかんない事もあったけど、、
なんだか気持ちよくて……！」









そこまで言うと見る見るうちに赤くなるAの顔。

あー、もうダメだ、その顔は煽ってるようにしか見えない。






ダメ、好き、本当無理。









「ごめ、今のはちがくて……！いや、違わないけど……！」




なんて１人で喋るA。

可愛すぎる。





俺の手でぐちゃぐちゃにしたい、だなんて思う俺は最低だ。








『ふふ、明太子、？』

「……！！///」






俺が気持ちよかった？って聞けば一瞬で赤く染まる。

もうそれ反則、俺をどうしたら気が済むの。




「……う、ん、」






『……！！ツナ、』






……そっか。

ってしか言えない。






それ以上口を開けば、言わなくていい事まで言いそうで。

俺はそれ以上言えなかった。








……俺のA、可愛すぎ。




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