7 入水 後。 ページ35
「……ひゃあなんだこれアッッツ!!今の子供達こんな遊具で遊んでんの!?嘘だろ!」
「……ん〜、もう日が沈みかけてるけど、さっきまでかなり暑かったから、まだ熱を持ってるんじゃないか?……って言うか太宰遊ぶのか?」
「いや!そんなことはないに決まってる!!ちょっと気になっただけでジャングルジムに登ってみようなんて思ってない!!
…いや、ちょっと待って!本気で思ってないから!笑うなよ檀!!!」
志【れんこんに詰めてやる】
セ【楽ではない罰をお前に与える】
浦【苦しめ】
志【太宰治】
セ【サンタクロース】
浦【いてこますぞ】
志【サッカー部に蹴られろ】
セ【刈り上げにしてやる】
浦【耐えろよな】
「……やばい。今日家帰れねえや、うらさんが何故かまじで怒ってる……俺どうしたらいいんだ!!」
「とりあえず、その浦田ってやつに電話かけたらいいと思うぞ」
「俺に死ねって言ってるんですか」
またまた場面は戻り公園。
空は先程よりも橙色に染まり、空のてっぺんの方にはぼやけた紫が見えるほどになっていた。
もうすぐ夜がくる。
あと少ししたら、自分たちを後ろから追ってくる影でさえも地面に溶け込んでしまうのだろう。
早く帰らなければ。
そう思いながら檀は、公園の古びた遊具を見て、自分の身長と同じくらいの高さの滑り台に手をかけてみたり、ジャングルジムに足をかけてみたりと、少しはしゃいでしまっている太宰を見守っていた。
ああ、良かった。太宰のそんな姿を見て笑った檀は、思わず安堵する。
「……いや、これ多分、縦……」
「……今、俺の事あほって言いました!?えっ、ひっど!!だ、檀さん!!サングラスの人がいじめてきます!!」
「どの辺がそう聞こえたのかが全くわかんねえんだが!?」
ふと、自分に向けて声を上げる"坂田優”という、"川に飛び込みかけた太宰を助けたと思われる”少年の方へ顔を向けた。
坂田は怪我をした頭を手で擦り、反対の手でスマホを固く握りながら叫んでいる状態だった。その格好がどことなく面白くって、檀は思わず吹き出してしまった。
「…檀さん酷い!………あ…ぅあああまた来た…」
「…怒ったり痛がったり大変だな兄ちゃん。…本気で大丈夫か?頭揺らさないようにしときな」
「…いや、サングラスさんが悪い。そうだ!俺の事あほって言ったくせに」
「誰だよサングラスさん」
「アンタだよ」
「……あれ〜?俺、忘れられてる?」
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筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» こちらこそすみませんでした…素敵なお誘いありがとうございました! (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» いえいえ!!こちらこそ、無理なお誘いしてすみません(汗) 本当、定期的にコメントしにきます((((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» ごめんなさい!本当に申し訳ないんですけど、私、占ツクで作品を見たり、書いたりすることしかやってないので、出来ないです……誘ってくださったのにすみません… (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘みかん@crew(プロフ) - 筆ペン屋さん 極細さん» あの!よろしければ…ボードとかでお話しできないですかね(((((こrrrr (2020年11月9日 23時) (レス) id: 0a393c33d8 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 柑橘みかん@crewさん» 私も嬉しいです!ダメです逝かないでください((( (2020年11月9日 23時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん 極細 | 作成日時:2020年7月27日 0時